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昔撮った酒の写真で何か書く(ケイマン諸島一人リゾート)

 少し前の話になる。まだ、新型コロナウイルスなんてものはこの世にない時期に、ほんの一時だけ、北米に住んでいた。そして、せっかくだからと無理やりバカンスを取り、カリブ海に行くことにした。
 アクセスと、ホテルの値段を吟味した結果、行くことにしたのが、ケイマン諸島。
 飛行機代も安くて、わりと安いのに良さそうなホテルがあったから選んだ記憶がある。
 ホテルは記憶の限りでは Wyndham Reef Resort だったと思う。なんていうか、旅先でも基本、酒の写真しか撮らないし、日記も書かないから確認も難しいけど、立地的にはだいたいあってる。
 ケイマンは、空港のある西部が流行っていて、このホテルは東部にあった。で、人が多いだけあって西の方が海はきれい。ホテルの海は悪くないけど、毎日海藻が打ち上げられていて、午前中はホテルスタッフが浜辺の海藻の除去に追われている。ちょっと海に入ったけど、海藻がからみついてきて、あんま快適ではない。
 ザ・カリブって感じの海を求めるなら圧倒的に西の大手資本のホテルに泊まるべき。一回だけ行ったけど、海の色がすごかった。青というか緑というか、もう表現力を超えた感じで。
 ただ、あまり主流じゃない方に行ったせいか、この旅の間は6日くらいの間、誇張じゃなく日本人に一人も会わなかった。
 部屋にはキッチンもあったし、それを見越してレトルト食品も多少持って行ったので、近所のスーパーでちょっと買い物をして、部屋で軽く作って飲んだり、バーとかレストランで飲んだりした。
 最大の失敗は到着が日曜だったこと。日曜は本当に文字通りどこの店も開いてなくて、何も買い出しができなかった。ホテルのバーでただ飲んだくれた。日曜は危険。
 それでも、ビーチで過ごすバカンスは控えめに言って最高だった。
 人からはコミ力が高いといわれることが多いけど、主観としては社交的ではない。アメリカは特にそうだけど、一人でバカンスに来て、一人でホテルのバーで飲んでても「なんで一人なの?」と聞かれることはまずない。「一人でさみしくない?」とかもね。ただ、軽いトークをして、そこでたまたま出会った人として付き合える。
 そこで、何もしないで数日過ごして、一回だけお土産買うために外出して、ケイマン諸島名物の私書箱の並んだ郵便局見て、それで終わり。
 でも、この経験があったから、できるだけバカンスをとって南国に行こうとする自分がいる。日本人のできるだけ少ないところに。



ホテルの部屋からの景色。ビールが進む


 

 これが私にとっての最初のバカンス。なんていうか、すごくしっくりする体験だった。おいしいものを食べたり飲んだりはしたいけど、観光はそこまでっていう自分の本音にも気づけた。
 この経験を踏まえ、今年どこにバカンスに行こうかな。

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