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7月、ロシア議会で可決された法案パッケージ

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7月初め、ロシア連邦議会下院は最終本会議で複数の抑圧的法律パッケージを可決した
要するに、露は誰でも投獄でき、さらに多くの権利が奪われることになった

・特別経済体制についての法案

https://sozd.duma.gov.ru/bill/155680-8

政府はロシア国内の人的動員や資産利用が可能となり、夜間や祝祭日にも労働を求められる可能性がある

ロシア軍が必要とする様々な物資の供給について、企業は国家との契約を拒否することはできない
国防省などは、契約後でも条件を変更することが可能である

・契約兵についての法案

https://sozd.duma.gov.ru/bill/155680-8

中等教修了者(日本では高校卒業)は、国防省、連邦警備隊、非常事態省と直ちに契約を結び契約兵となることができる

・体制批判に対する罰則強化(懲役刑)

https://sozd.duma.gov.ru/bill/130406-8

反逆罪、亡命、敵国への協力、過激派のシンボルの掲示に関する条項について一連の刑法改正案が可決された
刑法に280条4項「国家安全に反する活動扇動罪」が導入される
違反した場合、4年以下の懲役が科せられる
この法律では、「メディアへの情報の譲渡または送付」は国家機密の漏洩とみなされることになる

フェイスブックやインスタグラムへの投稿などが犯罪となる

・当局による貿易に関する情報の管理

https://sozd.duma.gov.ru/bill/135977-8

当局は、欧米の制裁で苦む経済についての全データを洗い出そうとしている
このため、海外取引先との取引または取引予定に関する情報として「カウンターサンクション情報」という用語を導入した
«секретно»に分類される情報は「機密」扱いとなる
「機密」情報に関して、公表された場合、取引関係者に罰則が科される可能性がある
さらに、露の金準備高や国家通貨準備高を国家機密とする法律もある

・金融機関への個人情報の公開

https://sozd.duma.gov.ru/bill/104374-8

マネーロンダリングとテロリズム資金の妨害(そして海外逃亡の妨害のため)、ロシア当局は金融機関がロシア統一国家市民登録簿への情報アクセス権を与えることを決定した

・不動産登記簿の情報の非公開化

http://sozd.duma.gov.ru/bill/104374-8

不動産登記簿に記載された個人情報は、本人の同意がある場合に限り、第三者に開示されるようになる(諜報活動およびマスメディア対策)

ロシア議会は既に、春の会期で、記録的な数の抑圧的な法律を成立させている
例えば、刑法と行政犯罪法に、露軍の「信用失墜」に対する責任に関する条文が追加されている

また、欧米の制裁に対抗し、欧州人権裁判所の無効化に関する法律を可決した
そして、欧米企業が撤退した後、その資産を国有化する法案も可決している

(終わり)

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