情けなかったけど嬉しかった。

俺はねぇさんがたまたま居間に行って姪っ子や娘ちゃんと話してた時に
「いいな、久々に表に出たいな」って思ったらそれが引き金で交代になってしまった。
ねぇさんがやろうとしてた食器を俺が洗ってた時にあと少しってところで手を滑らて落としてしまった。
中に落としてしまって割れることも日々が入ることもなかったのだけど、落としたことそのものでフラッシュバックしてしまって、それでも大丈夫誰も怒らない大丈夫と言い聞かせて続けようとしたのだけど。
父さんから過呼吸が治まらないからとストップが掛かって中断した。
でも、安定剤を飲むのは嫌でずっと飲めてないお酒飲みたいなって思って。それで部屋でノートにメモ書いていた。
部屋に戻る前に娘ちゃんに「食器が途中でごめん、後で必ずやるから」と声をかけてたんだ。

部屋にいたら娘ちゃんがいつものようにひょっこり来て。
娘「ママ、おにぎり食べてないのですか」
俺「食べたよいなり寿司のおにぎりのほうを」
娘「明日の朝でも良いから食べてね」
俺「うん、ウエハースいる?」
娘「うちはウエハースはあまり好きではないのだ」
俺「そっか、姪っ子ちゃんたちにあげようか」
娘「ママいつからそんなに少食になってしまったの?」
俺「元からだよ、元々あまり食べないんだ」
娘「明日の朝でもいいからおにぎりちゃんと食べてね」
俺「うん。ごめんね食器もう少ししたらちゃんとやるから」
娘「え?いいじゃんそれくらい、途中でもやってるんだもん」
俺「やらないと怒られるんだ、いろんな人に…」
娘「怒られるの?誰に?」
俺「やらないと、おいちゃんにもまた言われてしまう」

ふと振り向いたら娘が部屋からいなくなってて、どうしようかと考えててお酒をと思ったら台所に立つ娘が見えた。

俺「ありがとう娘ちゃん、でもいいんだよお仕事だから…」
娘「ん?やりたくてやってるんだよ。ほらお酒買っておいで」
俺「うん行ってきます」

帰宅してもまだ洗ってるだろうか、疲れて少しで終えたかなと思いながら帰宅するとまだ洗ってくれてて

俺「ただいま、ありがとう。手伝うね」
娘「もう、誰だよラーメンの流したのー。あ、ひっちゃんだ。うちねこれは素手で触りたくないからこうやってる」
俺「賢いね」
娘「ママすごいよね、生ごみとか素手で触るんだもん」
俺「慣れてるからね、汚れ仕事は任せてよ」
と話しながら一緒に食器をやり、途中でちゃんと疲れたら疲れたと言ってくれる子だから
娘「疲れた!!」
俺「ありがとう、とても助かった。」
娘「ほんとママすごいよ。うち部屋片づけてくるー」

と。手伝ってくれたお礼に娘の部屋の片づけというか落ちてたごみとか拾って、今の時間に掃除機は掛けれないねと言ってたから箒と塵取り使って目に見えにくい髪の毛や他の小さなごみを集めて捨てて終えた。

娘「ママありがとう」
俺「さっきのお礼だよ」
娘「どこの鶴の恩返しだよ」
俺「鶴モドキの恩返しだけどね、じゃあ部屋にいるね」
娘「ありがとう、うちは勉強したくねぇー、よしっ寝よう!!」
と楽しく掃除して戻って来て書いてた。

娘は多分普段と違うとは気づいたかも知れない。
なるべく普段隠すのだけど、食器を落としたのでうまく隠せていない。

食器を落とした時に頭の中を駆け巡ったのは、sにされた暴力と罵倒。
母に言われた色んな言葉。
誰も俺たちを心配ではなく、割れたり落としたものの心配だけだった。

先日、ねぇさんは大切なコップを落として割った時に、娘ちゃんは真っ先にねぇさんケガがないかを心配した。
火をかけてた中で当たって落としてしまってて、娘ちゃんは火をいったん消そうと言うも下手に動いてはガラスの破片が危ないのと、火をかけてても大丈夫な料理だと伝えて。
娘ちゃんが来た時には娘ちゃんがねぇさんの心配をして、ねぇさんは娘ちゃんが割れた周辺に来ないようにストップかけてたな。
娘ちゃん安心して!うちはガスの火が苦手だからこれ以上は近寄ることはないときりっと言ってた。

ねぇさんに体を返さないといけなんだけど、どうにも戻れてない。
俺が会話出来てるの兄さんたちの一部と、父さんだけっていう。


俺の名前はねぇさんが蒼が好きってことでそれを使って蒼巳(そうみ)と名付けてくれた。
逸見兄さんとは今話せてるな。
頑張ってなんとか寝てもみようとおもう。

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