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【ひとりごと】単に酒が好きだという話


私は日本酒が好き。
次に蒸留酒が好き。

酒好き、といえば恥ずかしいぐらい知識もなければ量も飲めず、単に酒という物語が好きだというだけで、ひとりちびちび飲むのが好きなだけ。

料理も酒の相性を考えている出された物ならなんでも好きで、知識を持つ人の粋なこだわりを聞くのも好き。なんなら語って楽しそうにしている場だけで好き。そうやって、誰かが何かに熱を持って語る場か好き。

なんで酒が好きなのかといえば、初めて飲んだ新潟県の日本酒を飲んでから覚醒したんだった。

父が仕事の関係でいただいたという、要冷蔵の日本酒。一杯だけもらったら度肝を抜かれた。

最初に百合の花のような華やかな香り
舌に刺激はなく、後味をも流れるような舌触り
喉を通れば残る芳香。

飲む芸術と言えば過剰かもしれないけど、とても素晴らしい経験で、20代の私にはとても勿体無い経験なのは確かだった。

悔しいのがその銘柄を覚えてないのがとても残念なくらい。


ネットで調べればその酒の特徴やランクはすぐわかるけど、作るまでの工程や時間を経験すれば、その貴重さと芸術性は人の努力で担われていると言っても過言ではない。

ささやかながら稲作体験はしたことがあるので、手作業で田植えをする→草取り→水の管理→→→稲刈りは半端でない工程と時間を要する。

そこから酒の工程がはじまり、地場のうまい水と米と麹のハーモニーが合わさるのだ。

正直半端な覚悟じゃできないと思う。

ちなみに私の好みは食中酒から食後酒あたりで、常温から人肌あたりの温度でしっかり甘めと香りが立つくらいが好き。ひやおろしも好き。冬は常備酒あたりのガンガン量を飲めるやつが好き。何か加えるなら、顆粒の味の素と七味を少し入れたやつは半端なく好き。あ、なんなら料理酒は福島の人に教わった安い大容量の紙パック酒も熱燗で飲んでた(マジで福島のスーパーには料理酒がなかった)。


残念なことに、薬の飲み合わせでNGだったけど、今日くらい許されるやろ!という浅はかな懺悔を天に願い、久々のうまい福島県産の日本酒を飲んで感動した記念に。

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