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なぜ鉄鋼会社へ就職?!

前も書いたかもしれませんが、自分のリマインドとして書きます。

もう33年前の大学3年の今頃、授業中に、鉄鋼会社への見学会の応募がありました。希望する鉄鋼会社へ無料で見学できるというツアーでした。機械工学科に所属していた私は、鉄鋼会社には全く興味がなかったけれど、教授の「日本の基幹産業である鉄鋼会社を見学してみない?!」の「基幹産業」に響き、当時は春闘ニュースで最初にベア=ベースアップが書き込まれていたようだったから、「きっと給料もいいんだろうな・・・」ぐらいの気持ちで、見学を申し込ん見ました。

申し込んだ会社は、日新製鋼(呉)、住友金属(鹿島)の2社。行った時期は、3月中旬ごろ。当時は景気が良かったのか、日新製鋼(呉)では見学したあとにOBの方からお誘いを受けて、いっぱいご馳走になりました(感謝、感謝)。住金の方は、飲み会はあったかもしれませんが、OBはいなかったので、特に印象は、「遠かったなー!広かったなー」ぐらい。日新製鋼の方はなんとなく恩(飲ませてもらった💦)がありましたが、住金は無し。でも、日新製鋼のOBのある先輩からは、「食事会はどうでもいいから、自分が行きたいところへいきなよな!」と言われて、それを素直に受け止めて、就職先の候補にはしたものの、別の会社への就職を検討することにしました。

当時は、本当に学生が売り手市場だったので、いろいろな会社からオファーがありました(とはいえ、マイナー大学だから、そんなに多くなかったみたい💦。東大出身の同期生が言ってましたが、企業からのオファーの名刺が半端ない。さすが東大じゃのう)。日立の光製作所からオファーが来たので、半分行く気でいました。そうそう、新幹線を作っているというから、興味があったのでした。

ところが、父から、「大学院へ行きなさい。どんな大学でも、最終学歴を積んだ方がよい」と言われ、進学も考えていたから、「じゃあ、チャレンジしてみるか・・・」の軽いノリで就職を辞めて、進学することにしました。

もともと勉強(材料力学、流体力学、熱力学、機械力学)が嫌いだったから、試験のための勉強はすごくきつかったですが、出身校の大学院へは、先生(教授)のお情けがあったのかどうかは知りませんが、なんとか進学できることになりました。

授業料はちゃんと出してくれると言ってくれましたが、学生で居続けると、それなりにお金が必要です。アルバイトするような時間もありません(やる気もない💦)。奨学金をもらうことも考えましたが、父親の年収制限があって、なかなかもらえない。民間の奨学金を探していたら、鉄鋼会社の奨学金制度を見つけました。そういえば、春に見学に行っていたな。と思って、自分の教授に相談することもなく、他の研究室の教授(奨学金担当)に相談して、了解をもらって、受験して、なんとか合格して、奨学金をもらうことになりました。2年間(24ヶ月)の奨学金でした。5年間勤務すれば、返済義務はないという契約でした。「5年は勤務するだろう」なんて思うのは、当時の学生としては甘い考え。5年勤めることの厳しさを何もわかっていませんでした。

奨学金は無事もらえることになったものの、それを知った自分の所属する研究室の教授からは、ずいぶん嫌味を言われたり、怒られてました。「なんで、勝手なことをするんだ!君にはメカトロの会社へ行って欲しかったんだ!(爆)」「自分の人生なんだんから、自分で決めます」「あとで後悔するよ!」という会話。

そうそう私は、その会話から5年後に後悔した。なんで奨学金なんかもらったんだろう・・・・。

辞めたくても、奨学金の縛りがあって、辞められませんでしたから。まぁ、現金一括で返還すればよかったけれど、就職したら、通勤車やら、スーツやら、独身でも何かと物入りで、数百万円の借金は返還できなかったのでした。

さて、要するに、住金を選んだのは、お金欲しさ。給料もいいと聞いていたので、ここへ就職すれば、お金に困ることはないだろうの軽い気持ちで就職しました。

その他には、海外との取引が多いということ。海外勤務してみたいと思っていました。入社してわかりましたが、そのような人は、東大、京大のようなメジャーな大学を出た人ら。新入社員の一般の大学出にはチャンスはありませんでした(長く経験と実績を積んだら、どこへでも行けたんでしょうけれど)。さらに、住金は、大口径管(インチサイズは忘れたが、1mぐらいはあったような・・・)を作っていたので、中東(サウジアラビア)との取引がありました。その国名を聞いて、ミステリアスな感じがして、いつか行ってみたいを思うようになりました。

大学院を卒業する就職前、「おれ、住金へ行って、サウジアラビアへ行くんだ!」と大洞(おおぼら)を吹いていました(笑)

その夢、ある意味、少し実現したんですよ(サウジへは行ってませんけれどね!行ってたらどうなっただろう、2001.9.11のころだったし)

さて、鉄鋼会社へ就職したことは、よかったのか?!

いまもよくわからないけれど、東大や京大などメジャーな大学を出た人らから、いろいろ教えてもらったし、中卒でサバイバルを潜り抜けて、そんな大卒の人らから鍛えられた人から教えてもらって、勉強できたことはよかったなー。

悪かったこと
いい人もいれば、腐った輩もいたから、あげればたくさんあるから書くのは止めておこう(笑)

まとめると
鉄鋼会社へ就職したのは

・奨学金ほしさ
・海外勤務できる!(かも)

でした。

ちょっと、就職するのに動機が軽すぎたかもしれないと反省している。

就職するような重要なことを決める時は、初めてであれば、周りの関係者(親、学校の先生、その他(部活の先生とか))にちゃんと相談してみるといいかもしれませんね。

その前に、コミュニケーション技術をつける必要があるかもしれないけれど(経験談です💦)

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