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台湾の展示会を通じて

台湾出張行ってきました。ITテックや製造業を中心とした国際展示会COMPUTEX TAIPEI 2023に久しぶりの参加です。(5年6年ぶりくらい?)
展示会を通じで学んだこと、感じたことをまとめたいと思います。


COMPUTEXについて

まず、会場について感じたことは4年ぶりのオフライン開催ということでどこのブースも盛況でした。来場者もコロナ前に無事戻ったそうです。

出展企業の顔ぶれをみてもブースの構成を見ても以前のCOMPUTEXより整理されているイメージです。これは、コロナ以前まで出展していた大量の中国の中小企業がほとんどいなかったのが原因ではないかと思う。その代わりに、各展示ブースは広め当日の商談がしやすく外資企業ブースも数多くみられました。

委託先は中国から台湾へ?

日本の製造業では今まで製造委託先として中国企業をパートナーとすることがコスト面の優位性を見ても多かった。しかしここにきて中国→台湾、東南アジアへと製造委託先が変わりゆく流れが見えてきた。

欧米の政府、企業、自治体から対中規制が強まっているポリティカルリスクが原因の一つではないだろうか。アメリカでは特に電子機器周辺の規制が高まってきていますし。

ここで地理的にも候補として挙げられるのが、台湾やベトナムなどの東南アジアである。会場でも次の製造委託パートナー候補として台湾を目指す日本企業がいるようだった。

実際に出展社や参加者から聞いたところに寄ると日本企業からいくつか案件も持ち込まれているようだった。

中国ブースの減少やこの委託先の変化から中国と台湾の関係性も少し垣間見ることができたと感じます。

日本展示会との比較

台湾の展示会と日本の国際展示会を少し比較していきたい思う。

比較① 企業同士の距離

台湾企業同士の関係性は、日本とは異なると私は思いました。
ズバリ、台湾企業同士の距離が近い。あくまで主観ですが。。

実例として私は会場でパートナー探しに苦戦をしていました。出展企業内では見つけることが難しいように感じていたので、ある出展者に省エネに強い中堅Sierに心当たりがあるかとダメもとで尋ねてみたところ、あれよあれよとその場で4~5社とつながり(出展企業だけでなくたまたま会場に来ていた企業様とも)、良い商談ができました。

あとで話を聞くと、強いつながりのない企業間でも紹介をしあう商習慣はスタンダードのようで会場全体で一体感を感じました。

ちなみに、企業間だけでなく台湾の政府と企業も距離が近い。官からの支援はとても強力で、政府のスタッフの方もとてもパワフルなひとが多いです。国を挙げて外需に取り組んでいることがわかります。

比較② ブースでの対応


説明員の対応としても見習わなければと思う点として、半分以上の説明員は英語話者でした。対応してくれた方々は英語を喋り慣れているような印象を持ちました。

一方で日本の展示会では主に日本国内の企業を相手を想定しているので英語話者がブースにいることは多くないですね。なので、海外から来られる参加者はコミュニケーションに苦労するのだとよく聞きます。

資料配布にも工夫がされており、紙ベースの資料配布はせず基本はデータでの共有です。QRコードを読み込んだり企業ページを案内したりしていました。
日本の展示会あるあるですが、帰りに資料でいっぱいになりますよね。データでの共有はとても助かりました。ある企業ではその場でLINEを交換し、資料を送ってくれました。

ちなみに、日本では商談時でも資料は印刷していきますが、台湾では印刷せずパソコンでお見せします。


台湾の街並み

終わりに

台湾と日本の今までのビジネスの経験からだろうが、日本企業と伝えると、とても丁寧に接してくれる。(日本の先人たちには感謝しきれない)さらにビジネスのやりやすさを考え、台湾では常に日本でのビジネスへの関心の高さが見られる。実際、日本企業と組みたい台湾企業は多くいますし、私自身日本企業と台湾企業は良いコンビネーションであると強く思います。

台湾と日本の長いビジネスの歴史に基づくのかもしれませんが、日本企業だと知ると、台湾の人々は非常に丁寧に接してくれることが多いです。(日本の先人たちに深く感謝です。)台湾においては、地理的にも近い日本でのビジネスに対する興味が常に高いです。

実際に、日本企業と提携したい台湾企業は数多く、私自身も日本企業と台湾企業のコラボレーションは素晴らしい組み合わせであると確信しています。

そんなわけで最近は台湾企業と絡むプロジェクトが多いこともあるので台湾とのビジネスについての考察や考えは別記事でまとめたいと思います。

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