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読書記録『テスカトリポカ』佐藤究

昨夜読了。2週間かけて一気読み。
英検1級2次試験学対策のため、読書を我慢していたので、読書欲爆発。
あ、英検は不合格でした。次回に向けて、がんばる。
またしばらく読書を控えなければ。

久しぶりに重厚な物語を読みました。スリリングで暴力に満ちていて、刺激的で、早く先を読みたいと思い、ページが止まりませんでした。
作者は、この一冊の本を書くために、多くの本を資料として巻末に挙げています。作家の隙も漏らさない情報収集力と情熱、すごいな。
パブロとコシモの明け方の多摩川をカヌーで下る描写が美しく、哀しく、やりきれなくて切ないです。
麻薬密売、臓器売買、無国籍児童、ダークウェブ、暗号通貨、暗号化通信。この世の犯罪、暗い部分が、次から次へ、これでもかと目の前に繰り広げられます。
アステカの神、呪術、儀式の描写は、残酷なのだけど、一方で禁断の美しさも感じました。
とても充実感のある読書でした。
年末で忙しくなるし、しばし読書の時間は取れないかもしれないけど、この記憶を反芻して楽しみたいと思いました。

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