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天然彼氏と過ごした一年間の物語3

今回は前回noteの「天然彼氏と過ごした一年間の物語2」の続きのお話です。

彼の眼は私に向いていない事にも気付いていました。
自分から振ってあげようと覚悟を決めた夜の事です。

缶ビールの最後の一口を飲み干し、彼は大きな声で言い放ちました。

「ねぇ、僕がもし将来国会議員になったら、昔付き合ってた女として週刊誌に売ってもいいよ。」

一瞬何を言われたのかわかりませんでしたが、体よくフラれてしまったのだと理解しました。

もちろん腹は立ちました。

それでも昔付き合った女として認められた事に誇りを感じ、彼が将来
「先生」
と呼ばれるバカな妄想をしてみると、やっぱり憎めない奴だと思えてしまったのです。(笑)

出発の日、空港からの電話は聞き覚えのある小さな声でした。

「知らない人ばかりの場所で、大丈夫かな。」

抱えていた不安を全て私に吐き出し、彼は飛び立って行きました。

お別れ、そしてまさかの再会

何度か電話をかけたり、かけられたり。

始めは不安そうでしたが、徐々に自信を付けている事が伝わってきました。

年越しは久しぶりに一緒に過ごし、除夜の鐘を数えました。

本社では歓迎され、自分に気がありそうな女性もいるなんて事を機嫌良く話し始めます。

本社にはおかっぱの女はいないとか言い出します。
(ボブだよ、おかっぱじゃないよ。)(笑)

都会に行った彼は少し浮かれている感じもあり、わかってはいましたが私への興味が薄れた事も見せつけられてしまいました。

次の帰省では会わない事を約束し、私は新たな転職先も決める事にしました。

季節は再び初夏を迎えます。
友人は新しい彼氏を作る様に私に勧め、合コンに誘ってくれました。

気分転換も兼ねて茶髪の巻き髪に挑戦、合コンは成果がありませんでしたが、転職先で気になる男性も現れました。

終わった恋は忘れようと、まだ少し無理をして前を向いていた時の事です。

出勤途中、駅前の横断歩道で見覚えのある背中を見つけました。
R君、と思いましたが声を押しとどめました。

出張と思しき、スーツケースを抱えています。
信号待ちの背後から、執拗に視線を送り続けました。

さすがに彼も気付き何度も振り返りますが、絶対に目は合わせず、声もかけませんでした。

これが私にできる最大の復讐でした。

やがて首をかしげながら彼は横断歩道を渡って行きました。

他人だったらと思い声をかける事は躊躇する彼の性格を、私はよく知っています。

さようならR君、これが本当のお別れですね。
胸の内でモヤモヤしていたものが、スッと晴れて行った瞬間でした。

変わり者だけど楽しい思い出をくれたR君、私の自慢の彼氏だった事は間違いありません。

今もどこかで、元気でいてくれる事を願っています。

ご購読いただき、ありがとうございました。


ここからは私タカシの解説になります。

今回登場した天然彼氏。
あなたの周りにも一人くらいいるのではないでしょうか?

特に女性と話すのが苦手な雰囲気の、でも何故か放っておけない様な男性。

学校や会社などの集団では隅っこで一人で黙々と作業している様な男性。

女性からしたら母性本能的なものがそうさせるのか、ついつい面倒を見てあげたくなってしまう存在です。(笑)

決してカッコいい訳でもなく男として頼りのなる訳でもありませんが、どこか一緒にいると癒しを貰えそうなその雰囲気に女性は惚れてしまうのでしょう!

今回のお話はそんな癒し系の天然彼氏とのお付き合いのお話でした。

人は一度相手を好きになってしまえば、天然だろうと容姿がどうであろうと気になりません。

恋愛はしようと思ってする事も出来なくはないですが、大抵の人は素然と相手の事を好きになっているものです。

ですのでもしも誰かを好きになったのでしたら、相手がどのような見た目だろうが自分の気持ちに正直になるべきです。

無理に気持ちを抑える事もないでしょうし、楽しく恋愛が出来ればそれでいいと思います。

あなたも是非自分の気持ちに正直に恋愛を楽しんで行きましょう!


次回のnoteではまた今回と同じ恋バナのお話をご紹介します。

タイトルは「中学生だった私の初恋の思い出」です。

是非ご覧ください。


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