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325

2022年3月上旬。
新宿駅での待ち合わせついでに『No War』という野外イベントに少し立ち寄った。
一緒に居たさとしが『プーチンをみんなで叩いたら結局同じ事だね』とつぶやいた。その言葉が僕の中に残った。

ステージでは、日常の翳りや憂いをカネコアヤノが力強く歌っていた。僕にとってそれは紛れもなく救いだった。
その場を後にし、初対面のギギと合流して3人でカフェに行った。お腹が空いていたので結構しっかりご飯を食べた。
他愛もない話でたくさん笑い、とてもいい雰囲気でその日は解散した。
あだ名が『ロボットギーギ』になったんだけど理由は忘れた。

帰りがけにまだ終わっていなかった『No War』を横から少し観ていた。
「お兄さん、これ今日の記念に持っていってください。」とその場のスタッフに渡された"反戦"と大きく手書きで書かれたA4のコピー用紙を、小さく折りたたんでカバンにしまった。
その時、スマホのメモ帳に『たくさんの反戦のチラシが風に乗って戦車の窓に張り付く』と書いた。

僕の目の前にはとりとめのない小さな問題が積まれている。それを片付けないと見えない世界がある。
ギギがバンドメンバーになったらいいな。
希望を胸にその日は家路についた。

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325というタイトルの意味は、Rickenbacker325で作った曲だからというだけで深い意味はありません。

この曲のデモを2人に送った日が偶然3/25だったのでさとしは日付をタイトルにしたものだと勘違いしていました。
後々、3/25は両親の結婚記念日だと気づきました。

以上!読んでくださってありがとうございます!
これは備忘録です!

325はえーるずの3rdDEMO『どきどき』に収録されています。

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