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受け入れられないし



昨日、事故現場の実況検分が行われた

時間を指定されて事故現場へ行き、その時の様子を聞き取りされる
実際、心臓が痛いくらいに憤っていたし
優しげに話しかけてくる警察官にも嫌悪感しかなかった

受け入れられない

この言葉しか、表現できない


事故の状況を詳細に確認し、現場写真を撮り
担当の警察官の推理を聞かされる

「ここでこうだから、ここやな」とかなり言い切る形で
指示されるが
何度も「違います」と修正した
警察官の思うシナリオ通りに処理したいと言う意図が透けて見えるが
根っからの頑固者なので、納得できないことはできないと言い切った

「何でや、わかるやろ」と言われ
「わかりません」と返事する
「理論上は必ずこうなるんや」
と言われ、
「私自身が認識できないのに、わからないことは受け入れられません」と言い
「あなたがそう言っても、そうなんや。これはわからなあかん。」と言われる

納得できないことに頷くことはできないし
嘘をつくことになる
だから
わからないし納得できないと答えるしかなかった

おそらくこんなやりとりが苦痛でしんどくて
早く終わらせようと頷いて
冤罪が作られていくのだろう


車の停車位置が接触場所だといまだ思い込んでいるのには辟易した
車を移動して救護したと何度も言ったが
記憶されていないのか、初めて聞いたように対応される

見えた状態についても
「そんなん、見えんやろ」と言い切られ
「見えたんです、本当に」というと
実際に視野の範囲まで確認された
視野狭窄でもあるまいし、とんでもないと途中から腹が立った

事実をありのままに話した上で
罪があり、過失があるというのであれば
最終のところまで徹底的に突き詰めたいと思った

罪はある、というのは
人は生きているだけで罪深いという宗教哲学なのかもしれない

「自分らは仕事上、あなたたちにきちんと更生してもらいたい」と言う

おそらく彼は仕事上、何百回も言ってきたであろう文句

これを聞いて思う
更生しなければいけないことを本当にしたのだろうか

最終的には神様しか知らないことになるのかもしれない
神様が私に罪を償えというのであれば
どれほど私が抗ったとしても、結論は出される

自分は全て正しい人間だとは言わないけれど
よく知らない人に警察官だからというだけで「更生しろ」と言われても
受け入れられない
受け入れる気はない

今までの人生は、福祉一筋で自分の休みも
地域のボランティアやスカウトに明け暮れてきた
育ちの中で
人は皆、善であると思いんでいた

今、自分の性善説が正しくないのだと身に染みて理解できる

「あなたが全面的に悪いと言っているのではないよ」と優しげにいうが
その言動は、必ず誰かを悪者にしないと治らないと告げている

仕事では
自分が謝らなくても良い時に、場を収めるために頭を下げる
それが仕事

そうすることで、利用者の利益になるのであれば
うまく回すために悪者にもなる

けれど
自分の人生に関わる生き方の中では
納得できないことは譲れないし譲らない

女だし、おばさんだし、小さくて甘くみられるけれど
絶対に、譲るつもりはない

納得できるまで、最後まで行く


だから、今の願いは

最後まで挫けることなく進んでいける力を
私に与えてください、ということ


痛くてしんどいけれど
途中で諦めないように

進んでいける力をください








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