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野生動物について

野生動物とは自然環境のなかで生活し、人為的な飼育や繁殖がない状態で自立して、生息をしている動物のこと。人間は野生動物が本来の生活を維持できるよう、積極的な関わりを持つべきではないというのが、お互いの危険を回避するためにも基本的な距離感だと言われています。

個人がしてしまいがちで、最も両者に危険を及ぼすのは「餌付け」だと思います。(生ゴミの処理不足含む)人間の居住区生で野生動物に餌を供給することは、その野生動物を危険にさらすことになります。(駆除対象となったり、交通事故のリスクも増えます)また、人間にとっても危険です(雑食の野生動物は血の味を覚えるので人間も食料として襲われます)

私は幼い頃、凶暴性を理解せずに狸に餌付けして、襲われそうになったことがあります。祖父に助けられましたが、野生動物は愛玩動物と異なるので猟師以外の人間は近づいてはいけない存在だと、コンコンと説教されました。(今思えば当たり前ですが)

また、野生動物と距離をとるべき理由のひとつに「動物由来感染症」の恐れがあります。野生動物はどのような病原体を持っているか不明なことが多く、人にとって重篤な感染症の病原体を持っている可能性もあります。ウイルスであれば狂犬病やエボラ出血熱(COVID-19も)細菌であればペストやサルモネラ症、その他オウム病(リケッチアク・ラミジア)やトキソプラズマ症(寄生虫)ヤコブ病(プリオン)等々…。日本での動物由来性感染症報告が比較的少とはいえ、やはり危険です。

昔、外飼いしていた猫が獲物をよく献上(猫の習性です)してくれたのですが、獲物がコウモリだった時は大騒ぎでした。(野生のコウモリは複数の病原体を保有する恐ろしい動物だとその時知りました)コウモリの死骸は直接触れないように丁寧に廃棄され、獣医さんに報告し、置いていた場所は入念に清掃されました。コウモリ事件以降はイナゴを献上される度に大袈裟に喜ぶようにしたら、献上品はいつの日かイナゴにかわりました。(動物ってかしこい)

里山に住む一般人にとっては、山の野生動物はたまに見かけるけどよく知らない。(もしくは貴重な野生動物であれば見たことがない)くらいの距離感がお互いの生活圏を侵食していない証拠です。(西表島でもイリオモテヤマネコは住んでいる人ほど、見たことがないそうです)

里山では山菜をいただく時や、猟をする時には山に入りますが、法律や決め事に則っての収穫と狩猟なので山を荒らすことは基本的にありません。

みなさんも観光地で野生動物を見つけても、近づかず、また一時的な滞在中には餌付け等しないようにご注意下さい。人間が支給する食糧を求めるようになると、野生動物は学び里山に降りてくるようになります。

「かわいい」「おなかすいてるかも」

のその先は、野生動物や里山に住む人たちを危険に晒すことにつながります。

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