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不思議不思議のジンジャーティー?

こんにちは。みなさまお元気でしょうか?ちなこです。
冷え込むようになりましたね。私は基本名古屋で過ごしたり、京都にいたりとそのあたりを流浪の旅をしています。愛知県は全体的に風があるので気温より体感温度が低いです。京都で過ごしているときは山の麓なので天気も変わりやすく、気温も芯から冷えるような感覚です。どっちも寒い…。

ちょうど一週間くらい前でしょうか、お腹が地獄の煉獄の痛みを発し、寒くてとにかく言いようのない体調に襲われたときに、ジンジャーティーを飲みました。体温まるし、体温上げて薬飲んで寝よう…。と。しかし、ここで知ってしまった、「生姜の成分と効能」についての不思議を!!

ぐぬぬ、ここは栄養士の名の下に(栄養士として働いた実績は未だないものの勉強だけは続けている)ジンジャーティーについて解明していこうと思います。

まずはジンジャーティーの「ジンジャー(生姜)」から。

漢方でもお馴染みの生姜。だがしかし、
その効果は二つの矛盾を含む成分が含まれていた!!

生姜の効能として、吐き気や頭痛の緩和、特に代表的なものとして「体を芯から温める」とよくメディアでも見かけます。
でも実は、「体温を下げる」効果もあったのです。
この矛盾に私はびっくりでした∑(゚Д゚)
でも考えれば実家で夏に体の冷える薬味としてミョウガと生姜をそうめんにいれて食べていたような…。気に留めていませんでした。

体を温める「ショウガオール
体を冷やす「ジンゲロール

以下、とある生姜に関する研究論文とちなこ自身の考察によるものです。

この二つの成分が生姜には入っています。生姜を構成する割合で比較すると、生生姜でジンゲロールが約97%、ショウガオールが約3%だそうです。
「え、ショウガオール少ない」と知ったときは驚きました。
加熱によって脱水反応が起こり、多少ショウガオールの割合が増えたりするものの全体的にはあまり変わらない。(加熱では蒸すことが有意らしい)
ちなみに脱水することでジンゲロールからショウガオールに変化が起こるのですが、この反応を得るには約60分以上の加熱をしなければならない&全てのジンゲロールが反応を示すわけではないので、家庭ではあまり現実的でないような気がします。(化学が得意な方がいたらジンゲロールとショウガオールの化学式を見てみればわかるかも!)
脱水反応=水分量が減るといいので生の生姜より乾燥生姜のほうがショウガロール含有量は多いです。とはいえど上記の通り微々たるものではあります。
様々な調理法を施してもあまり変わらない比率。化学反応は、なるほどなあという感想でした。結局難しいところは、「生体内における効果と反応」です。実は情けないことにあらゆる手段で論文を調べてもなかなか出てこなくて、唯一ヒットしたのが「ラットの経口投与における体温の変化」では、ジンゲロールをラットに直接投与したところ低体温を示したという実験の論文のみ…(2008)
むむむ、生姜め、古来より漢方や薬味として活躍しているくせに正体を表さないやつだ!ぷんすか(ㆀ˘・з・˘)なーんて思っていたところ。
某大学で有機化学の研究をしている人より一言。

「そもそも生体内の反応で優位性を示すのは比率が高い方とはかぎらない(かも)」
※本人曰く、「専攻じゃないからなんとも言えないけど」と逃げの一言(笑)

これは食品衛生機能学とか、分子生物学の分野なのかなーと考えついたところあたりで手を止めました。ジンゲロールに関することはわかった、でも生姜食べると体温まるのは確かだし、温かいものと摂取するとよりポカポカするよね!
ジンゲロールが生体内で体温を下げる作用として血流をフル活動させて末端の冷たくなっている血液さえ全身に流す=末端の冷えを回収させて全体的には発汗作用で全体の体温を下げている、けれども手足の冷えもなくなって発汗することで「暑い」と人は感じているのかもしれませんね!その後体温を維持するためにショウガオールが作用して「体温を下げすぎない」役割を果たしているかもしれませんね。では、ここで紅茶とショウガについてちなこの持論展開します。

ジンジャーティーを作るor選ぶなら、「乾燥生姜」の方がいい、かも。

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あ、これはお気に入りの紅茶屋さんのジンジャーティーです。ベースはケニアCTCで、生姜は乾燥生姜でみじん切りサイズです。先程申し上げました通り、生姜は加熱や乾燥による脱水反応によってジンゲロールとショウガオールの比率が少しだけ変わります。生の生姜入れてジンジャーティー作るより、お手軽なのはジンジャーパウダーかもしれませんね!FAUCHONのジンジャーパウダーは好き好んで使っています。乾燥してますし。ただ、紅茶には利尿作用もあるので排泄をすると体温が下がるというのは念頭において紅茶を楽しんでいただければ…。なんて今回は少しだけ難しいお話をさせてもらいました。

もし、専門家の方がこの記事を見ていましたらコメントいただければ嬉しいです。まだまだ知識の足りないちなこでした。

人生どの分野だとしても一生勉強ですね。

長文でしたが、ここまでご覧いただき有難うございました!

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