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【今こそクリスマスを書く】

クリスマスの現場をかいくぐって感じることと、クリスマス商戦という言葉

私は18歳の高卒で厨房に入って、
約2年他の仕事をしていた期間を差し引いても
40歳ということで20回目のクリスマスを
迎えます。

フレンチレストランのクリスマスディナーデザートだったり、
ホテルペイストリー、そして個人の洋菓子店。

仙台の街中は光のページェント。
東京の繁華街はイルミネーション。
山の上のホテルは雪だるまの群れ。

その中で、お疲れ様でしたーと12月25日に
開放感と充実感と少しの眠気を感じながら、
とぼとぼと帰宅しながら白い息を吐いて。

デパ地下のお惣菜やお酒を楽しく見つめては
あるいはクリスマスリースをお正月の門松へ
素晴らしいスピードでチェンジする
お花業界の方を見つめたりして。


クリスマスは菓子屋にとっての一大イベントです。個人の洋菓子店はもちろんのこと。
現場は緊張感と責任感に包まれながら。
チーム一丸となって臨むいつしかそれは社会的に?経済的に?

【商戦】と呼ばれるものになりました。

お店によっては現場が荒れるとか、言葉が荒むとか、いろんなことを聞くれども、
経験した上で言いますとクリスマス(ノエルと呼ばれるときもある)はチーム力があらわになるイベントです。完全にお店によります。


余談ですがパティシエになりたいと業界に入ってきた若者がクリスマスの先輩の荒ぶる、あるいは
張り詰めた厨房の空気に耐えられないと辞めるなんてことを聞きます。

が、そうでないお店ももちろんありますし、これは主観ですが、お客さんの期待を裏切らないための責任感とは何なのかを今一度考えること、
そしてブラックなどカタカナ4文字とされがちな縦の関係あるいは人間同士の関係を見直す節目が来ているのだと感じます。

で、次です。

商戦という言葉からはじまるフードロスと、日本におけるクリスマスの意味と意義について

クリスマス、
仕事が終わった12月25日の夕方にぼんやりと考えてみたんです。

日本でクリスマスって、
宗教的にも欧米とはちょっと違うのではと思うんです。だからこそクリスマスってどんな日がいいんだろって思いました。こんなに働いて、
働いて、働いて、それが一体、なんのためになっているんだろうと、ぼんやり考えたこと。

折しもわたしが駆け出しのころ、
泣く子もだまるいわゆる【格安戦】の
ころでした。とにかく数をつくれ、そんな風潮だったように思います。

作る数を決めるという決断

これをしない場合、クリスマスのあとには
フードロスがほぼ高確率で待ち受けてる現場が多いように思います。

いちご、生クリーム、いろんなパーツ。
この【商戦】による苺の市場価格は
本当に上下が激しいものがあります。
九月など秋口から苺を予約しているお店さんも
とても多いはずです。

でも逆を言えば、作る数を決めて『さえ』いれば防げること。でもあります。


起業した今、自分の望む何かに近づいていける企画をしよう

そんなわけで、
そしたら自分のお店でのクリスマスは、
苺からすこし離れたメニューにしてみよう。

あるいは大きなサイズだけ苺のケーキをメニューに入れてみよう。

ありがたいことに
りんごや洋梨(ルレクチェ)、そしてチョコレートやベリーも、那須やお隣福島県にはとびきりの農家さんとバイヤーさんがおります。

冬のタタンは当店の人気商品です☆カトルエピスを効かせたふじの🍎でつくるお菓子。

りんごとバナナと少しのお金を、売り上げから信頼できる団体へ寄付する


困窮家庭へのフードパントリー (食料配布)を
してくださるNPO
こどもの育ちを応援する会さんに
仕入れたりんごやバナナを配布してもらう
という寄付活動を初めてやったのが昨年。
その配布費用としてデコレーションケーキ
一台あたり100円の寄付をよせました。

今年はそれの2回目となります。
栃木県北の困窮家庭のフードパントリー は
あっても、なかなか果物(フレッシュフルーツ)
を配布する機会がないということも聞き、
じゃあそれでいこう!
となりました。

何を選んでもちょっぴり寄付がついてくるくらいのライトさ

クリスマスケーキを選ぶときは、
いつもワクワクして決めて欲しいものです。
お客様はいつも、お子様や大切なお相手の好き嫌い、個性ももちろんのこと。
人数や予算も含め、楽しみながら
選んで欲しいと思っています。

だってクリスマスだから!!笑笑

そしていつものクオリティ、美味しさを確保できる台数を決める。
これだなーと。私しっくりくる
クリスマス🎄は、こうなんだよなーと。

楽しいことを、大事にしたいと思います。
その中で、お菓子ができるなにかを、
ちょっとずつ、示していきたいです。

課題としては、ご予約してくださった方へ
今年はクリスマスカードをおつけしつつ、
寄付したこと、金額や感謝を伝えたいと思います。

なんで今書く

もし、もしこれをいいな!と
思ってくださる人がいたら。
別な場所で、同じようななにかを
ぜひやってみて欲しいと思うからです。

繋がるなにかのヒントになれたらいいなと思います。

よりほかほかのときの記事はこちら↓

ありがとうございました(^^)

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