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小説をどうするかっていう会議。

朝から他の人のnoteを読んでいると、いつの間にか時間がたっていた。今日の段取りをまだ策定していない。

昨日の時点で、やることはあらかた書き出していたのだが、今朝あらためて手帳を見て、小説がらみのことを一つも書いていないことに気づいた。

僕が使っている手帳は、ほぼ日のHONという1日1ページのやつ。〈書いて叶える〉をローンチしたはずなのに、気づくと日々の雑多なタスクばかりを書いている。ここらへんから、なし崩しが始まるんだな。あぶない、あぶない。

で、「今日やること」のリストの末尾に「小説のことを計画する」と書いた。このレベルの書き方から進化していない。いいのか? すぐにやれることにチャンクダウンというか、小分けしなくてはならないのだが、それがこわい。手が震える。大丈夫か? オレ?

とりあえず僕は「神話圏」とノートに書きつけた。それから小説の構想というか、どういう話になりそうなのかを書いていく。もうすでに散文として成り立っている。そうじゃないように、コンパクトに要素を書き出していきたいのに、どうしてもこんな文章になっていく。

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伊佐時折いさときおり稠密ちゅうみつな何かに取り巻かれていた。その白く濃い霧のような何かは辺りを覆い、人々の間を埋めていた。

その濃い霧のことを誰も気にしていなかった。多くの人にとって、それは生まれた時から見慣れた風景だったからだ。

伊佐時折は、部族/ トライブを率いることになる。しかし今は、まだだ。これからの話だ。ムラ/ コミュニティを作る。それもこれからの話だ。

時代設定は先史時代なのか? そうではない。伊佐時折は、デジタル空間に部族をおこす。人々を救う。人々のニーズをすくう。

人、モノ、カネ。欲望、野望、温もり。
人が求める物はキリがない。
伊佐時折へ頼めば何でも叶うとなると、人は喜んで金品を差し出す。文字通りの喜捨きしゃだ。
伊佐時折は資金を得て、デジタル・トライブを回す。

何のために? 彼自身の好奇心を満たすために。
伊佐は世の中を、世界を、社会を〈デジタルネイチャー視〉することができる。
彼にとっては世界は〈赤チャート〉、〈青チャート〉。解くべき問題とそれへの答えという一揃いのセットだ。

人並外れてIQの高い伊佐にとって、チャート式を解くことは楽しい遊びだが、それと同じノリで彼は世界の問題を解いていく。〈デジタルネイチャー視〉のスキルをもってすれば、彼に不可能なことはない。

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と、まぁ、まだ何のことか少しもわからない。
小説の書き方本の最初に、これから書こうとするストーリーを1行で、もしくは3行で表してみよ、という関門が待ち受けていることが多いが、僕はそれを一度も通過したことがない。

じゃあ、今あえて1行で言ってみるとするか。
主人公・伊佐時折が自らの特殊なスキルを活かして世界を救う話

う~っ! 胃が反転しそうだ。これであってるのかもしれんが、全然ちがう感がむんむんする。どのあたりが僕のかんさわるのだろう?

特殊なスキルっていうけど、時折だけが特殊なわけじゃないかもだし、彼の総合知そうごうちすべてが動員されるはずなのに、特殊なスキルがあるおかげ、って言ってしまうと、彼をおとしめている気がする。

2点目。世界を救うっていう言い方が、大雑把だ。僕が望むのは、ある一部の人たち、閉域の中の人たちが、どうしてだか、救われる。そういう話にしたい。あぁ、だからトライブを救う話にすればいいのか。

じゃあ、こういい直そう。僕が書こうとしている小説は、
主人公・伊佐時折が彼の持てる能力すべてを投じてトライブを救う話」。

おぉ、ここまでたどり着いたの、初めてだよ! わ~お! (←今までどうやってたんだ? っつう話な)

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