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物件に呼ばれる。

さて、引っ越すか否か問題渦中の私、ぴーちょる。

じっとしてても始まらないので、 不動産まわりをスタート。

ふらっと通りがかりを入れると5軒で話を聞いた。とはいえ、このご時世、ネットに載っていない物件はそうそうないもの。だいたいは「気に入った物件があればうちで紹介できます」的なスタンスだ。ほかに探してほしい旨も告げるが、繁忙期で忙しいのか、AIで自動的に送るのでそれを見てほしいとのこと。

若いスタッフだらけの、声のでかい都心の不動産屋は苦手だ。

活気があるのはいいが、「いらっしゃいませえ!!!」と寿司屋?並みに声がでかい上に、「これぐらいで決めないとあともうナイですよ」というゴリ押し。ギラついた大きな時計が、「俺仕事できます」感をアピールしてくる。すっかりその空気に威圧された私は「検討します」とあとにして、ビルを出ると深呼吸した。

次に向かうのは長年やっているおじさん〜おじいさんが経営しているような物件。

親身に話を聞いてくれる。出してくれるお茶はペットボトルじゃなくて、ちゃんと淹れてくれた日本茶。こういうのがほっこりするんだよなあ。しかし担当者はほかにいて、風邪で長期休んでるらしい。この時期、風邪に限らず不動産の担当者と数日電話がつながらないのはこの繁忙期においては死活問題なのに。

結局、決め手に欠けるまま、転居先はぼんやりしたままだ。かといって日夜スーモなんかでいろいろ検索すると、あっという間に2〜3時間経ってしまう。

どこかで手を打つ。

それしかない。物件探しは、転勤など仕事が絡む条件がない限りはエンドレスに続いてしまうものだ。

と、そんなときだ。

ここでいいかなー、とぼんやり決めていた物件の近くに、もうひとつ気になる物件が現れた。内見の際に、とりあえずそこも寄ってみたいです、と伝えた。

管理会社立ち会いのもと、その物件に足を運んだ。

なんだこの門構え!!

そして、中は大家さんこだわりのデザインと材質!!

期待していなかったその物件に、テンションが一気に上った。

目の前の樹木には見たことのない黄緑色の鳥が何羽も止まっていて、こちらにむかってぱあーっと飛び立った。

「歓迎されてるってことかなあ・・・」

物件に呼ばれたのかもしれない。そう思った。(つづく)


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