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ありがとうサヨナラ

元気ですかと言いかけて
伏せた横顔
ずっと会いたかったと
思わず口にしそうで
唇噛みしめた

素直になれない私たち
時間が頑なにした心
揺れ動く振り子時計のように
思いが交差する

後悔なんてしていない
本当はぶちまけたい
すべてを
だけど言わない

さりげなく空を見上げ
思わせぶりに目を細めた

たった一言
ありがとう
溢れだす思いを詰め込んでつぶやいた

この世に生まれ
強く生きる私の軌跡を
どこかで見ていて

またねは言わない
時々空を見上げ
強く生きる私を見ていて
遠くから

次の電車が来たら
さよなら
新たな始まり
伸びる影
薄まったアイスコーヒー片手に
あなたに背を向け
私は歩きだす

懐かしい 心くすぶるタバコの香り
忘れられない

だってあなたは 世界でたった一人の

パパ…

だったから

微笑んでさよなら

それぞれの道を共に歩もう

忘れない いつまでも

忘れないで いつまでも

きっといつまでも

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1字

思い立った瞬間に、こぼれ落ちないよう一気に綴った自由詩。