コミュニティのスターレーサー
facebookやInstagramを有するMetaが、新しいSNSサービス、Threadsをローンチするという。Instagramのユーザーは、そのスクリーンネームで利用できるようだ。noteに定住すると決めたのに、ちょっとこれが気になっている。(noteは続けますよ)
その魅力は予想されるユーザー数の多さだ。私は承認欲求があまりないのでいいねがつかなくてもインプレッションさえあれば嬉しいというタイプなのだが、読んでくれる人は多ければ多いほどよいに決まっている。交流の可能性も増える。使い勝手やメリットデメリットは分からないが、ひとつ使ってみようではないか。
Twitterでの私の投稿は、Instagram寄りだった。画像付きで、その日食べたもの、買ったものを報告するのだ。ではなぜInstagramに行かなかったかというと、たまには文章だけ書きたいこともあったし、行き過ぎた「映え文化」や承認の希求がライフスタイルに馴染まなかったからである。果たしてThreadsはTwitterの代替サービスになり得るのか。歴史を塗り替えられるのか。色々気になって公開が待ち遠しい。
私は通勤にコミュニティバスを使っているのだが、このコミュニティバスというもの、たまに実は適正に運行していなかった、客がいないから独断で折り返していたとかいうニュースをしばしば耳にする。私の使っているバスはそうではないと願いたいが。それにしても毎朝、よく遅れるのである。時刻表では8時30分には来て、38分には会社の最寄りに到着しているはずなのだが、来るときはいいとして38分に到着したためしがない。本当にない。無理な運行計画を組んでいるんじゃないかと疑うほどである。おかげでいつも会社にはギリギリに飛び込む羽目になっている。
バスだから交通事情で遅れることもあろう。だが平日毎日間に合わないのは酷いのではないだろうか。運転手たちはいくら遅れようと慌てる様子がなくそれがいっそう腹立たしさを加速させる。しかし安全第一である。クレームを入れたくてもできない。命を握られているのだ。
そんなモヤモヤを抱えている私の前にその運転手は現れた。水内さん(仮名)だ。朝バスに乗って、運転手のネームプレートに水内何ちゃらと書かれていた時は心でガッツポーズをする。この水内さんは余程の事がなければ「だいたい」時間通りに来て到着も「あんまり」遅れないのだ。頼れる。私は運転免許を持たないしまして大型車両である、水内さんの運転技術がどれほどのものかは分からない。しかし水内さん(と私たち)を乗せたバスはちょっと違う。アクセルがギュインギュインと唸っているのだ。それでいて急ブレーキをかけたりしない。乗っていて快適だ。走れ水内頑張れ水内。お前こそがコミュニティのスターレーサーだ。
私が今の会社に行きはじめて一年半の間たった一度だけ、時刻表通り38分に到着したことがある。もちろんドライバーは水内さんだった。スターは今日もどこかで走っている。みんなの希望をのせて。
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