MANGA Plus 6ヵ国語目のロシア語対応!など|マンガ業界Newsまとめ 2021/8/10-013
マンガ業界関連の日々のニュースをまとめるマガジンです。
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集英社の海外向けサービスMANGAPlusが、ロシア語のサービスを開始したと担当者の集英社ジャンプ+編集部籾山氏がツイートしました。同サービスの対応言語は6ヵ国語目で、これまで、英語、スペイン語、タイ語、インドネシア語、ポルトガル語と来て、今回のロシア語という流れです。
過去には、Youtube上でジャンプ公式として翻訳したコンテンツを配信し、視聴数の多い言語から対応するなどしていました。翻訳作品数は英語を筆頭に、言語によって違うとのこと。
なおMANGAPlusについては、ジャンプ編集部から海外マンガについて詳しい椎名ゆかりさんが話をきいている、以下の動画や記事が参考になります。
【動画】(有料動画を無料公開化)
【記事】
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前の記事からの流れで、海賊版の話題。一般誌にも「ベトナム系」の海賊版サイトの話題が出ています。
前回のまとめでも、マンガを独自技術でローカライズし短時間で世界中の読者に配信するシンガポールのINKR という記事を紹介させていただきました。記事ではシンガポール企業とありますが、中身はベトナム系企業になります。
元々、海賊版サービスとしてユーザーを多くつかんでいた状態から、言わば正規軍へと、黒から白へ転じた事例としては、アニメにおいてはCrunchRoll、アダルトマンガにおいてはFAKKU、などが上げられますが、非アダルトの一般向けマンガではこの例は無く、それを目指したMangaRockもサービスを停止しています。(参考記事:マンガ海賊版サイトが「合法化」宣言 Manga Rock運営「世界中の出版社と交渉中」)
この辺り、昨年の侵害コンテンツダウンロード違法化法案施行の流れから、実際に数字が上がって行った過程などは、以下の動画が詳しいです。
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急成長期の2010年代を経て、現在はマンガはもちろん出版業界全体をけん引する電子書籍市場ですが、過去にはまだ海のものとも山のものともつかない時代がありました。
これを、1990年代、2000年代から取り組んでらした『電子書籍奮戦記』著者の萩野正昭さんと、『なかったことにしたくない。電子書籍をさがすならhon.jpの5122日』著者の落合早苗さんのインタビュー記事です。
最早戦史のような内容になっております。ここに、ebookjapan創業者の鈴木元会長が揃えば、大抵の電子書籍界隈の歴史的事象は語られてしまうのではないかと思います。一読の価値ありです。
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現在好調な電子書籍市場ですが、その絶好調をけん引したと思われるマンガアプリが伸び悩みに入っているという記事です。
少し記事以上に踏み込むと、現在アプリ市場はマンガに限らず、アプリをダウンロードしてもらうためのコストが急騰しています。言い換えると顧客獲得コストですね。
リファラルやSEOによる獲得ができるWeb市場と比べ、広告による顧客獲得以外に有効な手の無いマンガアプリは、筆頭のピッコマなどがかけている広告費が莫大な金額に至っているため、アプリ運営者にとってその広告費は頭の痛い問題となっております。
また、新規にこれからアプリを立ち上げようという事業者にとっては、その広告費戦争、いわば札束の殴り合いによるユーザー獲得に後から参入することは、非常に難しいことと言わざるを得ず、二の足を踏むケースも出始めています。
マンガアプリの台頭を契機に好調となった電子書籍市場(8割超が電子コミックと言われている)も、そろそろ次のフェーズに入る時期なのかもしれず、ことアプリにおいては、ゲーム業界でも起きているプラットフォームからの脱出など、様々なことが今後起きることが想定されます。
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アニメ化後もヒットを続け、累計666万部(w)突破の『魔入りました!入間くん』ですが、今回はポプラ社より「児童文庫」化ということで、ノベライズとも少し違う形で展開しています。
元々少年誌の本作ですが、児童文庫化ということは、文字通り図書館などで児童向けの展開がしやすくなるということですね。筆者は「これも学習マンガだ!」という取組で選書などに関わっていますが、これは図書館司書さん等がマンガを図書館に入れたい場合などに、名目として入れやすくなるようにする取組の狙いもありました。
児童文庫というジャンルは、いわゆる指定図書として図書館にあまねく広く広がる可能性もあり、絵本に近いテイストから、書店においても若者を通り越して児童にリーチできる可能性も高まります。少年誌作品が、こうしたアプローチで低年齢読者にリーチする取組というものが珍しく感じ、取り上げさせていただきました。
ちなみに筆者は、トキワ荘プロジェクト出身の西修さんとは、デビューしたころに、その原稿を見せてもらえる機会があって以来のお付き合いです。ここまでのヒットや、国や年齢を超えた幅広い展開、本当にうれしく思っています。最後に会った時に話していたことが、こうした展開になり驚いてもいます。改めまして、大ヒットおめでとうございます!西さん。
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