見出し画像

集英社の縦カラーマンガ映像化!など|マンガ業界Newsまとめ 8-210715

マンガ業界関連の日々のニュースをまとめるマガジンです。

―――

先日、マンガワンの海外配信を発表したLink-U社のサービスにおいて名前のあがった、Comikeyという海外向けのデジタルコミックプラットフォームについて、これを運営するComikey Media Inc.(米国オレゴン)側のリリースです。サイトへのリンクもあります。

リリースによると、翻訳の品質と早さが強みのようです。マンガの海外販売に置いて、翻訳はその精度、スピード、価格などが課題の一つです。現時点では集客力など強みの全容がまだ定かではないのですが、国内で有力マンガアプリを開発したLink-U社の取組ですので、期待したいところです。


7/13より、マンガアプリ「マンガMee」で連載していた『サレタガワのブルー』が、MBS・TBS系「ドラマイズム」枠で放送開始したことが、業界で話題になっています。

同作は「集英社のマンガMee上で連載されている」「縦カラーマンガ」になります。縦カラーマンガといえば、韓国資本系のアプリが強いわけですが、純粋な国内勢による制作・販売です

また、現在複数の出版社から少女漫画のアプリが出ていますが、アップアーニー社の試算によると、アプリ決済上の売上ではマンガMeeが他社を大きく離してトップを走っており、そのマンガMeeの中で最近はずっとトップに近い人気を保っているのが同作となります。国内縦カラーマンガも、大手出版社のアプリからヒットが出たということで、動きも変わってきました。

ちなみに、この作品の編集者は編集プロダクションのミキサー社の北室氏ですが、comico時代にcomico最大の100万部ヒット作『ReLIFE』を立ち上げた方でもあります。


複製原画に苦情が集まったというニュースで、その経緯や内容そのものは問題があったと思うのですが、注目したのはその対応です。

「小型版複製原稿(3850円、7万5692部)も作り直し、交換の対応を取る。」とあり、この金額だけで約3億円です。

また、集英社広報担当者のコメントが「デジタルで執筆する先生も増えている中で、複製原稿の仕様は多様化しているが、今回の商品は、私が購入者だったとしても怒りを覚えただろう内容で、大変申し訳ない。今後は仕様を明示するなど、再発防止を徹底していく」という踏み込んだもので、どうとるかはその人次第のことではありますが、大手企業の広報が出すものとしてはかなり踏み込んだコメントだと思いました。

だから今回のミスが問題ないという趣旨ではなく、業界人としては目がいったポイントというところでした。


note内のエントリーですが、中国のマンガ事情について詳しいものです。マンガやアニメについて、中国主要サービスの中で、日本漫画のうち人気のあるものがわかります。旧作もちらほらと見えますが、おおむね日本と同じようにONEPIECEやBORUTOなどが人気ということがわかります。

いくつかサービスが紹介されていますが、bilibili動画のランキングに出ている作品が、比較的新しい作品が多く、日本のランキングに近いかなと思います。

bilibiliで5位に入っている『魔入りました!入間くん』の西修さんは、私が以前運営していたトキワ荘プロジェクトの卒業生で、1作品目でデビューした直後の頃からのご縁です。いまや世界に名を轟かせていて、個人的にとても嬉しく、誇らしいです。


日本財団が主催し、図書館にマンガを普及するきかっけにということで開始された「これも学習マンガだ!」の一環として「2021年夏 スポーツを100倍楽しむマンガ100選」が発表されました。私も選書に参加し、何冊か作品にコメントも出させていただいています。

この取組は、図書館の司書さんたちなどがマンガを選書をしたり、企画を行う際に使いやすいように、情報を発信するなどしています。今回はスポーツ漫画で100選、これを通じて多くの作品が全国に配本されることに繋がればと思っています。関係者でもあるので若干そういう目線も含んでいます。

―――

平日はまとめ、週末は特集と、ニュースがあればなるべく書くようにしています。マガジンTwitterのフォロー、よろしくお願いします!

Twitterもやってます!フォロー、よろしくお願いします! https://twitter.com/t_kikuchi