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カレー子の保護を通して思ったことがたくさんあった話3(終)

最終回です。
半べそをかきながらカレー子と共にラブコへ向かいます。


ラブコに来られて良かった


ドキドキしながらラブコへ到着すると、山下さんとラブコワーカーさんが温かく迎えてくれました。
道中も絶叫しっぱなしだったカレー子、準備してくれていたケージに入っても治まる訳はなく、猫たちもびっくりして逃げていく…。
山下さんもこの声はすごい!と笑いながらも「全然気にならない^ ^」と。
申し訳なさと、ここはなんて温かい場所なんだろう、と感極まって泣きそうになるのを堪えるのに必死でした笑

今村さんも後ほど来てくれるとのことだったので待っているつもりでしたが、安心感からか身体の力が一気に抜けてしまい、睡魔に負けて帰らせていただくことに。
やっぱりすごい鳴いてたよ、馴染めるといいな、なんてブライアンと連絡を取りながら駅まで歩いていると、山下さんから動画が届きました。


可愛い顔で手からちゅーる食べてる!


「え!!」と声が出てしまい、思わず道端で涙(側から見たら完全に不審人物だったことでしょう)。

可愛い顔が見られた嬉しさや、食欲もあって良かったとか、手でちゅーるをあげるようなこともしてあげられなかったとか、上手く言えませんがなんとも言えない色んな気持ちに襲われました。

ブライアンにも動画を共有したところ、

アップデートしていないため何の絵文字を送ってきたのか
分からず笑(ほろりと泣いている絵文字でした)


そうだ、このよく分からない気持ちは「無力感」だ!とハッとしました。しみじみと、私達という人間はなんてちっぽけなんだろう、と。
そして、ラブコに行った途端に少し落ち着いたカレー子を見て、やっぱりラブコってすごい。と思ったり。
不安な人といると不安な気持ちになってしまうように、私達の不安な気持ちもカレー子に伝わっていたのかもしれません。


その後も続々と届くカレー子の可愛い姿。

ヨシヨシで喜びのお尻上げ
今村さんが抱っこでラブコをご案内


全て移動したその日の様子です。
鳴きはしているものの、我が家にいた時の表情とはまるで違う、落ち着いた表情でした。
ブライアンと一緒に送ってくれた動画を見ていて、自然と「可愛いね、本当にこの子は可愛い」と言葉が溢れました。

自分の不安や準備の必死さでいっぱいいっぱいで、カレー子がただひたすらに可愛いこと、純粋に可愛がってあげることを忘れていたような気がします。
彼女は人が好きで、触られることも大好きだっていうことは私達が一番よく知っていたはずなのに!
もっとたくさん触れ合ってあげてれば、我が家にいるままなんとかなったんだろうか?なんてその日は考えてしまいましたが、その後更に落ち着いていくカレー子を見ると、ラブコに来られて本当に良かったと心から思えました。



懲りずに保護活動頑張ります!


個人的な話になってしまいますが、私は自分のことを楽観的な方だと思っていました。保護猫の夜鳴き等、苦労している話を聞いた際には、大変だろうなぁとはもちろん思いつつ「まぁでも、そりゃあ鳴くだろう」「一番怖いのは猫だから、人間も我慢は必要だよね!」と当たり前のように感じていたと思います。
ですが私自身は長年猫と暮らしてはいても、子猫から一緒だったり、たまたま人馴れした子だったりと、今回のような思いをしたことはありませんでした。

実際には、たった何日かの寝不足&不安で追い詰められかけた私。
楽観的なのは、単に経験が無かったからだと身をもって感じました。
1週間どころか数ヶ月、その子によったら更に長く、トライアルから譲渡後も辛抱強く猫たちと過ごしてくれた里親さん達の愛には頭が上がりません(改めて)。
これからは里親さんや保護活動をされている方の気持ちにも、もっともっと寄り添えたらいいなと思います。

また、ラブコさんやブライアンが相談や不安事をたくさん聞いてくれたのにも感謝しかありません。
もし今回1人で動いていたとしたら、ネットの情報だけが頼りで自分だけでぐるぐる考え、何かとんでもない判断をしてしまったかもしれない。
信頼出来るコミュニティが身近にあることはとても大切だと感じました。
ラブコでも、以前のCATS RESCUE ACTIVISTの会にご参加いただいた方など同志が集まるグループラインを作成しており、何かあった際にはそれぞれ相談し合っています。
そういったところから、1人が抱えすぎるのではなく、みんなが少しずつ出来たらいいよね!というラブコの理念にも通じてくるのではないでしょうか。

今回の保護を通して反省点や後悔を挙げたらキリがありませんが、全てに通じるのは「余裕の無さ」だったと思います。
猫も十猫十色。カレー子の性格をよく考えてあげられる余裕、鳴いてもどっしり構えていられる器が足りませんでした。
ですが、それもすべて経験していくしかないのだと思います。

無理言ってラブコ入りさせてもらったので、カレー子にも働いてもらうし、人間も更に頑張らないと。いつまでも感傷に浸っている暇はありません!
いい経験、で終わらせてしまったらそれこそカレー子に申し訳ないので、今後もラブコでのお仕事はもちろん、個人での保護活動も頑張っていきたいと思います!

お喋りなプリティーガールです



大変長くなってしまいましたが、ここまで読んで下さりありがとうございました。
カレー子も2階に進出してみたり、慣れるために頑張っています。
SNSでどんどん様子を発信していきますので、可愛いカレー子をどうぞよろしくお願いいたします!




よろしければラブコCATSにギャラをお支払いいただけると、猫たちが喜びます!