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だんちゃんの頭の腫瘍のこと オレ家族募集するし

7月も後半になって本格的に夏到来ですね。

毎年この時期は猫の相談が多くなる時期でもあります。特に電話が鳴ると大体引き取りの相談なのでビクッとしてしまいます(汗)
現在ラブコのオフィスCATSが15頭、うちの猫6頭(うち2頭はラブコ所属)の総勢21頭がon my watch な訳で、決して多いというわけではないけれど、何かあった時に自分が責任を全うできる頭数としてはこれが精一杯かなと思っています。

だんちゃんは壮絶な多頭飼育崩壊の現場からレスキューされた子で(保護の経緯はこちらをご参照ください)、保護してしばらくしてから頭にコブのようなものができていることが発覚。
病理検査の結果は「繊維肉腫」という悪性の腫瘍。手術もできない部位にあり、仮に手術したとしても予後が良くなく、残念ながら打つ手なしで、サプリメントを投与するくらいしかできることがありませんでした。
(当時の記事はこちら

繊維肉腫と診断された病理検査



ラブコのオフィスでも一番おもちゃでよく遊び、ご飯もよく食べるダンちゃんが本当に???と思い、腫瘍の専門医の先生に診てもらったり、病理検査も2箇所に出したりしましたが、「繊維肉腫」という診断が覆ることはありませんでした。このままだと大体余命1年。そう言われて、ダンちゃんは家族募集することはやめて、ラブコで気ままに過ごしてもらう予定でした。

おもちゃを見つめるだんちゃん



時々お腹が緩くなったり、アレルギーで目が腫れちゃったりすることもありますが、ダンちゃんが衰弱しているという感じは全くなく、そうこうしているうちに1年以上経過しました。

背中の部分に湿疹と脱毛が見られたので久しぶりに診察に連れて行った際、ダンちゃんが以前と変わらず元気食欲もあること、そして腫瘍が大きくなっている様子もないことから、これはひょっとして最悪のケースは逃れたのではないか、ということに。病理検査も頭を開けて切除したわけではなく、バイオプシーという組織の一部を検査しただけなので、100%な正確なわけではないとのことでした!(本当は悪性腫瘍なのにバイオプシーでは発見されず、というパターンがあるのは想定してたけど逆もあるの??)

なにはともあれ、ダンちゃんは元気!
家族募集は断念して、ラブコでのんびり過ごしてもらおうと思っていたけれど、それはダンちゃんのチャンスを奪ってしまうことになるので、諸事情を理解した上でダンちゃんを迎えてくださる家族を探すことにしました。

オレ、全然元気だし!

それにしても猫の生命力って不思議ですね。
ダンちゃんが繊維肉腫で余命宣告されてから、当時は心配していなかった我が家にいた猫2頭が天国に旅立ちました。

猫エイズもそうだけど、エイズキャリアの子は長生きできないんじゃないか、と心配されて家族募集が難航したりするけれど、なんの疾患もなかった子が急に病気になって旅立ってしまい、キャリアの子の方がピンピンしたりしていることも多々あります。
ダンちゃんはアレルギー持ちでもあるから、ちょっとケアが必要だったりしますが、今のところ処方してもらったステロイドがよく効いてコントロールできています。それに猫も人間も生きていればみんな具合が悪くなったりするわけで、今健康な子だって、求められる責任と覚悟は同じ。ただ可愛がるだけじゃなくて、ちゃんと守ってあげられる人じゃないと動物と暮らせないと思います。

ダンちゃんを丸ごと愛して守ってくれる素敵な家族が見つかりますように!
どうぞよろしくお願いします!





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