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鉄火&コハダRETURNS トライアルに出ていたふたりラブコにカムバック

今日は明日から始まるチャリティオークションのことなどをご紹介しようと思っていたのですが、その前に、トライアルに出ていた黒猫兄弟、鉄火とコハダがラブコに戻ってきまして、そのことをまずご報告。

鉄火とコハダの黒猫兄弟は、ハードルが高いというのはこれまでの経験からわかっていました。ラブコでは慣れた環境で甘えたり、猫たちと楽しくわちゃわちゃやっていましたが、頑固だし(笑)、入っちゃいけないところにどんどん入りたがるし。

ラブコのオフィスを移転した時も、環境が変わって食欲はなくすわ、しばらく引きこもるわでなかなか大変でした(キャリーに入れようとしてもビュンビュン飛び回るし、ね)。なのでトライアルを開始する時もその辺りのことは一通り説明はしていましたけども、猫をおうちに迎えて全然食べてくれないというのは人間的にも参ってしまうんですよね。

里親さん候補の方はとても素敵な方で、ラブコに来てくれた時、こんな方が里親さんになってくれたらいいなと思いました。しかもこれまで全然お問い合わせがなかった鉄火とコハダを希望してくれている(当初は2頭セットは迷っていらっしゃいました)。とんとん拍子でお話が進んで、ふたりを迎えるためにお部屋の準備もしたいということで事前にいろいろと考えてくれていました。

まあ最初は引きこもり、ご飯食べない、トイレもしない、というのが一連のお決まりのパターンだからそこまで気になることでもなかったとは思うのですが、少しはご飯を食べるようになり、ケージもそろそろ開けてもいいかも、となってからいろいろとまた心配事が増えてしまったようです。

細かいところは割愛しますが、おうちの作りとかがあのふたりにはちょっと難しかったかなあという気がします。
鉄火コハダを迎えに行った時、いろいろとお話を伺ったのですが、こちらが気の毒に思ってしまうくらい里親さん候補の方は本当に何度も涙ながらに謝ってくれて、ケージから出てフリーになってから、冷蔵庫の裏とか、キッチンのフードの上とか危険な場所に入ってしまうふたりを制御しようにもなかなか思うように行かず、お仕事もされているので、留守中に何かあったらどうしようという不安で心身ともに参ってしまったようです。
キッチンを見たら、猫たちが入ってしまわないように柵をつけてくれたりといろんな工夫をしてくれていた跡がありました。
そこは鍵師の鉄火ちゃんなので、ガンガン入るし、コハダはコハダでハンスト続行。話しかけてもキレるし手も出る、というような状況だったみたいです。

まだ若い雄猫兄弟があちこち行きたがるのも仕方ないし、ラブコのオフィスは面積は広いので、それに比べてしまうとふたりに窮屈な思いをさせてしまうことが居た堪れなくなってしまったということでした。

確かにラブコのオフィスは一般家庭に比べてやたら広い。支援者様のおかげであの場所をお借りできているのですが、まあ普通シェルターにいる猫って大体ケージ暮らしだったりするし、卒業=狭いところから出れてよかったね、となりますが、ラブコの場合はみんなそうだけど、譲渡されたら今までよりも小さな空間で暮らすことになりますからね、、、。ラブコにいた方が幸せなのでは、と思ってしまうのも無理はないかもしれません、特に猫たちがハンスト状態の場合は。。。

新しいおうちに行って、理想的なのはまずはリビングではない一部屋を用意してもらって、そこにケージを設置して、慣れてきたらケージの扉を開け、一定期間そのお部屋限定でフリーの生活を送ってもらい、そのあとリビングにも行けるようにする、という感じで狭い空間から少しずつ広い範囲で行動できるようにすることです。猫によってはこのステップを踏まなくても大丈夫な子もいますが、基本はそんな感じです。
鉄火とコハダもそいうステップを踏んでいたら大丈夫だったのかもしれませんが、おうちの構造上、リビングにケージを設置していたので、ケージ開けたらキッチンにもGO!みたいな感じになってしまったのです。

私自身、いろんな猫を保護して自宅に入れて、生粋の野良猫みたいな子もたくさんいたけど、どんなに性格が難しくても戻す場所がないからなんとかするしかないみたいなところもあって、なんだかんだ最終的には猫たちも環境を受け入れてくれはしたから絶対無理というわけではありません。でも、うちには保護部屋(私の部屋だけど)という保護した猫専用の部屋があるし、いろんな猫と暮らしてきた経験のおかげで精神的にも強くなったけど、それを全ての人に求めるのは無理がありますよね。なので、鉄火ちゃんもコハダちゃんも悪くないし、里親さん候補の方も悪くない。間に入る私がもっとちゃんと検証するべきだったなと思います。

いくら事前に検証したってやってみないとわからないこともたくさんあるし、結果論ではありますが、今回は鉄火とコハダに目を向けてくれた素敵な方が現れたことが嬉しくて、本来もっと慎重になるべきところをおざなりにしたことで、猫にも里親さん候補の方にも辛い思いをさせてしまったなと反省しています。ごめんなさい。

それにしても、鉄火ちゃんは飄々としていて多分大丈夫だけどコハダちゃんはどんなおうちが合うんだろうか。本来は甘えん坊でファンシーなんだけど、ほんと、ハンスト状態に入ると今まで見せなかった別の人格(猫格)が現れて大変なのです(笑)。そいうところも私的には面白いなと思うけど、家族として迎えた側の方からしたら、自分のことが嫌いなんじゃないかとか、いろいろ考えてしまいますよね、、。ご飯も食べないとかだとなおさらね。みんなに愛されている猫を受け入れるというプレッシャーもあるし、心配性の人は余計に辛かったかな。でもきっとコハダにはコハダに合うおうちがあるはずだから気長に探そうと思います。


ふたりを迎えに行った際、用意してくれたグッズをもう使わないから寄付させて欲しいというお申し出をいただ来ました。でも、鉄火とコハダは残念ながらうまく行かなかったけど、彼女に合う猫ちゃんがきっといるはずなのです。今回うまく行かなかったからといって猫の飼い主として失格というわけでは決してないので、トラウマにならないといいな。一応、そのようにお伝えしたんですが、ちゃんと伝わってくれたらいいな。

あ、でもラブコでは決してうまく行かなかったら戻して貰えばいいと思ってトライアルをやっているわけではありません。例えば、先住ちゃんと相性があえば飼いたいのでトライアルしたいと言われてもお断りしています。
思っていたよりやんちゃで手に負えないから返したいととか、全然懐かないから返したいと言われたら、はらわた煮えくりかえります、見る目のなかった自分に。一般的にペットってそういうものだよと言われるかもしれませんが、自分の欲求を満たすために猫を飼いたいという方には譲渡したくないんですー。結果的に人間も猫もハッピーになってほしいですが、人を幸せにしたいと思って始めた活動ではないし(人のための活動を貶したいわけではありませんよー)。猫は消費者のニーズを満たすための商品でもないですしね。


鉄火ちゃんとコハダちゃんはいわゆる人間の自分勝手な理由で戻ってきたわけではないから、里親さん候補だった方も、元気になって欲しいなと心から思います。

あ、モテ男鉄火ちゃんが戻ってきて、ラブコCATSの女子たちはウキウキしております(笑)なんだか活気が戻ってきた気が、、、。

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そして、鍵師の鉄火ちゃんの仕事も復活しまして、ありとあらゆるドアを開けまくるので引き戸に段ボールを挟む生活がまた始まりました。。。

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コハダっちはややスネ気味だけど、そのうちいつものコハダに戻るでしょう。

というわけで、まあ残念ではあるけども、ふたりども元気に戻ってきたわけですのでラブコらしく、出戻りグッズを作ろうという話になりまして、早速山ちゃんからリターングッズのアイディアのLINEが来てる(笑)
とりあえずクッションから作ります!
鉄火ちゃんとコハダちゃん、引き続き家族募集しますのでどうぞよろしくお願いします〜!

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