猫の病気について色々
早いものでもう12月も後半。なんだか急にバタバタしてきました。
と言ってもラブコは猫ずがいるので年末年始も通常営業。特にお休みはありません。でも周りがお休みになるので猫の通院やら発注業務やらを色々と。
そして私事ですがうちのお嬢さんが体調を崩してしまって、入退院を繰り返しているのでなんだか気持ちが落ち着かず。。。(涙)
今日はラブコの猫ではないけど、うちのナツメグお嬢さんのお話を少し。
なぜならなっちゃんのことで頭がいっぱいで他のことが書けないのでお許しくださいー!
なっちゃんと呼んでいるうちのキジトラ女子13歳は、私が個人で保護活動をしていたときにうちにやってきた女の子です。
なっちゃんがいた場所は家から徒歩10分くらいの高架下。当時そこにはたくさんの野良猫が住み着いていました。とりあえず不妊手術を優先し、数頭ずつ保護し、里親さんが見つかったらまた次、という段取りで考えていたのですが、餌やりさんとのいざこざがあって、不妊手術のあと、元にいた場所に戻せなくなり、一気に10頭家で保護することになってしまいました。その時はまだうちの子はけろくんとパピちゃんの2頭だけでした。
なっちゃんはそのときに一斉捕獲した子の一頭で、それは気性が荒くて、小柄ながらも鋭い目つき。すぐに猫パンチが飛んできて、なかなかなれませんでした。保護して10日くらいだっがかな。
仕事から帰宅すると様子がおかしく、どうやら歩けないみたい。夕方だったのでとりあえず近所の病院に片っ端から電話しましたが、症状を伝えると大きな病院でないと無理、と言われ、夜間救急に連れて行きました。
一通り検査をするも原因がわからず、これ以上はMRIを撮らないとわからないと言われ、かかりつけに相談するように言われました。
翌日野良猫の不妊手術でお世話になっていた病院の先生に事情を伝えると、大学病院を紹介できるけど、おそらく予約が取れるのが1週間以上かかるとのこと。そんなに待てなかったので、費用がかかるのを覚悟して川崎の高度医療センターを紹介してもらいました。
すぐに予約は取れましたが、高度医療センターに連れていく頃には麻痺が前足、脳まで進んでしまっていて、担当の獣医さんがやたらと「これはヤバい」を連発。全身麻酔をかけたら戻ってこないかもしれないし、仮に病気がわかったとしてもおそらくオペが必要になる。オペと入院でかなりの費用になるし、必ずしも助かるかわからない、そこまでやりますかみたいなことを言われました。
正直、悩みました。死んでしまうかもしれないのに麻酔をかけてMRIをするべきなのか。でもこのまま原因もわからず死無せてしまうなんてできないと思い、リスクを承知でなっちゃんの生命力に賭けてMRIを撮ることにしました。
待っている間、本当行きた心地がしなかった。
幸い、なっちゃんは全身麻酔にも耐えて、ちゃんと戻ってきてくれ他のですが、結果、なんと異常なし。麻痺の原因はわからないという結果でした。
そして、どれくらい生きれるかわからないし、仮に生きられたとしても自力で歩くのも排泄も無理だろうから、膀胱を圧迫しておしっこを出す練習をする必要があると言われました。
もうこうなったらやるしかないし。おしっこの出し方も病院で教わって、車椅子をオーダーメイドで作ることも考えていました。
その日の夜は、なっちゃんをハウス型のベッドに寝かせ、心配だったから隣で寝たのですが、朝になったらなっちゃんの気配がない!
なんと自力で歩いていたのです!
一体どういうこと???
後ろ足から始まったなっちゃんの麻痺はいつの間にか治りつつあり、数日後にはすっかり元通りに。いったいなんだったのかいまだに分かりません。特に治療という治療もせず、治ってしまいました。
原因不明なだけに心配だったのでなっちゃんは里親募集をするのはやめ、正式にうちの子にすることにしました。
ちなみに瀕死になっていたときもなっちゃんのファイティングスピリットは衰えることがなく、動かない手でもパンチをしようという気迫は伝わっていました。そんななっちゃんを見て、ああ、この子はファイターだな、と思ったのですよね。きっと生きることも諦めたりしない闘う女。
あれから13年が経ち、そんななっちゃんが今度は急性腎不全になってしまい、数週間前に尿管切除の大きな手術をしました。最初の病院では打つ手なし、戻ってきてしまったけど、付き合いの長い津山先生のところでオペしてもらえることになり、見事乗り切ってくれました。
順調に回復して元気にはなってくれているのだけど、どうも食欲が安定せず、また今入院してしまっています。
とそういうわけで、なかなか私自身も落ち着かないのですが、猫の腎臓病はとても多くて、ラブコの卒業生たちも闘病中の子がちらほらいます。そして、我が家にいるホイップもコロちゃんも腎臓が悪い。コロちゃんはラブコに置いておくのが心配で介護するつもりで我が家に連れてきたくらいだし(今はすっかり元気です!)。
我が家の猫でもパピちゃんは4年前に腎臓に腫瘍が見つかり、オペで摘出したので腎臓が一個しかないので慢性腎不全の子と同じケアが必要になりました(毎日の皮下点滴、投薬、定期検診等)。パピコは心臓も悪いのですが、心臓と腎臓も関係があったりして、一口に腎臓が悪いと言っても症状は猫によって様々です。
どうやったら予防できるのかなあ。何か見逃したサインがあったのかなとか色々と調べていたらとても良い本がありましたのでここにご紹介しておきます。
詳しくはぜひ本を読んで勉強されることをお勧めしますが、普段から気をつけたほうが良いことの基本として、水分補給と運動(遊び)があります。なるべく水分を多くとるように工夫すること、ストレス軽減のためにもたくさん遊んであげると良いなど。
今は元気でも年齢とともに腎臓を悪くする猫がとても多いのは周知の事実です。日々の積み重ねが大切だなあとしみじみ。
だんちゃんも目がしょぼしょぼしてましたが、たくさん遊ぶと免疫アップしてかお目目パッチリになるもんね。
ラブコの猫もうちの子も、そしてみなさまのおうちの子達もみんな健康で長生きしますように、、、!
よろしければラブコCATSにギャラをお支払いいただけると、猫たちが喜びます!