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一級建築士 学科試験まとめ

一級建築士試験終わりました

10/10の日曜日、一級建築士試験の全日程が終了しました。

結果は12/24発表なので、まな板の鯉状態です。
今回は、既に結果が出ている学科試験と、試験期間中の過ごし方についてまとめていきたいと思います。

2020年10月末 思ってたんと違う

2020年10月、宅建の合格がほぼほぼ確定した私は、S資格・営業さんとの約束通り、10月末の学科の初回講義に出席しました。
(カレンダーを見返したら、試験終わって1週間もしない内の出来事で驚き…)

開始後、衝撃の一言。

「スマホの電源を切って下さい」

ん…聞き間違えかな?いや、みんな電源切り始めたぞ…あれ、もしかして体育会系??

まあそういうスタンスなのかと割り切り、説明もそこそこに講座へ。

初回の講座は構造力学。
…うん、難しい。着いていくのがやっと。
内容のベースは大学で必修の構造力学のはずだけれど、理系科目から逃げた履修をしてきた建築学生にはツライ。自分の怠惰に後悔。 

そして、15:45に終了予定の講座が、一向に終わる気配がない。まだまだ問題が残っている。

私はアウトプット講座(通常講義後の補足講座。
あまり詳しい説明をされないまま、セットの講座を選ばされてしまった)も受講していたのですが、通常講座+アウトプット講座が終わる頃には20時を過ぎており、日がとっぷりと暮れていました。

この時にやっと、自分の想像よりも過酷な一年になるであろうことに気付きました。

2020年11月〜1月 死を覚悟する

何回か通う内に、資格学校のシステムが分かっていきました。

Ⅰ.計画
Ⅱ.環境・設備
Ⅲ.法規
Ⅳ.構造
Ⅴ.施工
以上5科目をローテーションで、1週間に1科目ずつ進めていくこと。毎授業ごとに先週の講義の小テストの時間が設けられ、また何週間かすると同じ単元(出題内容は異なる)の小テストがあること。

まずは、この小テスト2種類で満点を目指すことから始めました。
小テストなので範囲が絞られるという点と(それでも相当範囲は広い)、時間を空けてから同じ単元の小テストに取り組める点が、記憶の定着に繋がったと感じています。

年内はとにかく、構造力学と法規を一定のレベルまで持っていくよう口酸っぱく言われていたので、法令集作りも卒業設計の合間で行いました。

卒業設計が追い込みの時期で、本当に苦しかったことを覚えています。
この頃はPCでCADかイラストレーターを開くか、模型を作るか、勉強するかで、机に向かっていた記憶しかないです。

また、コロナの影響もあってか、オンラインでの受講も許可され(※推奨はされていない)、恐らくその中にはドロップアウトしていく人もおり、少しずつ人が減っていくのが虚しかったです。

今年2月〜4月 あっちゅーまに卒業式

卒業設計を提出し終わり、2月になると、配属先が東京との連絡を頂きました。

初めての引っ越しだったため家具・家電を揃える所から始まり、物件探し&契約、住民票等の手続きと、怒涛の2,3月を過ごしました。

とにかく会社と資格学校に近い物件を、と探しましたが、2月に入ってしまうと、良い物件は残っていないんですよね…
どうにかどちらにも30分強で到着できる物件をエージェントさんと見つけ、即契約しました。

そうこうしている内に卒業式も終わり、4月からは社会人生活がスタートしました。

4月は会社独特のルールに慣れることに必死で、帰宅してから勉強するも、そのまま机で寝てしまうことをずっと繰り返していました。そうした中で受けた2回目の模試…結果は最悪でした。

1回目より履修範囲は増えているはずなのに(初年度は、一級建築士試験の試験範囲が広過ぎるために、全範囲履修していない中で模試に臨む)、合計点が86点/125→72点と14点もダウン。

特に、構造の10点/30は、相当ショックだったことを覚えています。

今年5月〜7月 人生で一番勉強した

既に100万円超かけているという事実と、社会人生活に慣れないことを言い訳にしたくない、自分に負けたくないという思いから、GWに入った段階から本腰を入れて勉強をし始めました。

苦手な構造条文の解釈にコツが必要な法規に関しては、理解できるまで質問に行きました。
構造の文章問題はRC造や材料に関する根本的な理解が必要で、暗記では太刀打ちできないので、「教科書のp.●を読んでから出直して来なさい」
と言われたこともありました。

(理解できるまでテキストを読んで書き込みました)

そして、最後の最後までネックになったのが、施工でした。学生時代は工事現場を見る機会もなく、名称や工程、検査基準となる数値に現実感が無く、上手く覚えることができませんでした。

幸いにも、社会人になってからは仕事柄、監理者検査に立合わせて頂くことが多く、そこでお会いした職人さんに質問をしている内に、杭工事等の工程に関する理解を深めることができました。

元々コツコツ勉強することが苦手なので、この2ヶ月の辛抱と自分に言い聞かせ、平日は3〜4時間、休日は10時間前後勉強した記憶があります。

そしてどうにか、一次試験を突破することができました。

学生時代から勉強して思うこと

まず思うことは、学生時代から勉強することはおすすめしないということです。

コロナ禍の中でも何かできることをしたいと考え、それが私にとっては、会社から推奨されている資格の取得でした。

ただ、新卒で知識も無く貯蓄も少ない中、資格学校に大金を叩いての勉強は、プレッシャーが半端じゃなかったです。

その後の製図で出会った、学科試験に独学で合格した方は、みなさん長年実務を積んだ方でした。

いつかは分かることなのだから、コロナ等の特殊な事情がない限り、学生時代は資格の取得よりも研究、旅行、読書等(この辺りは何でも良いと思っている、アルバイトでもなんでも)様々に外の世界に触れることが大事なのでは、と生意気なことを思います。

一方で、確かに勉強したことは実務に直結しています。

資格試験なんて意味ないと言う方も一定数いますが、そんなことないと思います。

例え設計実務に就いていなくとも、設計事務所の方、ゼネコンの方との会話に、建築の知識は不可欠だと、新卒一年目でも感じる今日この頃です。

もう少し時間が経ったら、製図試験のこともまとめたいな…今日はこの辺で終わります。

らぶそん

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