会員制の粉雪　毎週ショートショートnote

「では、受験番号389620175の雲さん、どうぞ」

「はい」

「あなたは当会の雪雲にふさわしいかどうかの一次筆記試験に合格しました。この面接が最終審査となります。いいですね」
「はい、宜しくお願いします」

「あなたの結晶は扇型結晶ですね、ちょっと粉雪としては水分量が高めかな」
「ああ、採取の状況にもよりますから、普段は角形です」

「本番は体調を整えてね、粉雪には大事だからね。ではあなたがいつも粉雪として大切に思うことは？」

「美しさです。そして静かに降り積もること。人間の私に対する触感です」
「うん素晴らしい。いい感性です」
「ありがとうございます」

「当会について率直な意見を聴かせてください。志望動機でもいいです」
「はい。私は御会の理念に感動しました。自然の美しさを保ち、そこに集う人たちを感動させる粉雪を毎年降り積もらせる。浄財を頂いての御奉仕ですから」

「では最後にマイクを」

「こな～～～ゆき～～♬」

「カ～ン、惜しい！音痴か」

完410

早いもん勝ち、当然にこの曲

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たらはかにさんの毎週ショートショートの企画、今週のお題「会員制の粉雪」に参加させていただきました。このお題はネタ的に早いもん勝ちと思い私史上最速投稿です。他の皆様ごめんなさい。まあ皆さんのほうが練って、いいの書かれるでしょうから許してね。

※追記（1/07　11：05）

青豆ノノさんが

　ネタ唄を流石のオチに使われておられ、私の方が露払いという結果に陥りました。実力、才能ある方にはかないませんわ……　ｹｹｹ　ｹｹｹｹ？
ケケケと言えば……　

　　👆　皆さん宜しくお願いします。