新連載近日公開! たぶん来週あたりか?
世の中には悪い奴らが仮面を被って生きている。
ほら、あんたの横にもいるんだぜ。
そんなはずはない? この人は凄くいい人だあ?
笑わせるぜ。あんたは本当におめでたいな。
そいつの腹のなかはどす黒い欲が溜まりにたまって、いまにも吐き出しそうなんだぜ。
なんだ? なぜわかるかって?
俺がそいつらと同じだったからよ。
同じ穴の狢ってやつかな。
でもな、俺はもう違うんだ。
俺は薄汚い世界とはおさらばしたんだ。ある人に出会ってな。
俺は……
「ちょっと、あんた!」
「へっ?」
「また、パソコンでなんかやってるんかいな。ほんま、なに遊んでんねん!年末は大掃除するのがあんたの役割やろ! ったく、なにカチャカチャしょーもない文章書いて、作家気取りでな、ええ身分やな!ほんま腹立つで!」
「いや、これでも読んでくださる方が何人かいらっしゃってね……」
「へ~、ほんならその人らにあんたの写真でも送ってあげたらええんちゃう?貧相なうだつの上がらんかったサラリーマンが定年すぎて、頭、剥げ散らかして、時間給最低賃金で働いて、マトモに暮らせん、年金も雀の涙しかもらえんの確定で、嫁のパートと娘が家に金入れてくれるからギリギリなんとかなってるその結構なご身分の方の写真を送ってあげなさい! 皆、笑うで!」
「そこまで言うか……」
「は? なんか嘘、言いました? 私」
「いえ…… 」
「はよ、洗剤買ってきて! ガラス拭くやつ」
「はいはい」
「『はい』は一回!」
「ハイ!!」
これが俺だ。
だがな、世の中、不思議なこともあるんだぜ。
それはあいつに偶然出会って始まった。
そしてその時から俺は
『ケケケのトシロー』
と呼ばれるようになるんだぜ~
ケケケケケ
近日スタート!新連載「ケケケのトシロー」
なんかに似ているとかそういうツッコミはなしね。
思っててもね……
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