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永遠のいのち

いま生きている人の中には”永遠のいのち”がほしいという人もいるだろう。
人類の夢だ、という人もいるかもしれない。
きみが死の淵にいるなら、なおさらだ。

すでに、クラゲの一種には、老いたら赤ちゃんに姿をもどすことを繰り返し
寿命が永遠にある、という夢を叶えた生きものがいる。

でも、別の生き物にたべられると死ぬ。
だから、生態系上での永遠のいのちは実現できない。

個々の死は、まぬがれることはできない。
でも、種として生き続けることができるように選択をしたんだ。

ヒト、という種のなかでも健康で、優秀な個体はほめたたえられやすい
でも、その性質にのみ特化はしないんだ。特化すると対応力がなくなる。
酸素を取り入れやすい性質の運動力の高い個体群だけだと、呼吸量の多い個体がかかりやすい疾患や空気の悪化が発生したら全滅してしまう。

だから、頭がわるかったり、いつも風邪をひいていたり、背が低すぎたり、高すぎたりする個体がいることで、バランスを保てる環境が重要になってくる。

戦争も似た種類の個体たちが群をなし、別の種類の個体群を排除しようとするためにおきる。
ヒトが止められないものや不変なものは、遺伝子に刻まれているんだ。

虫や魚、両生類あたりまで、生まれるとすぐ自立するよね。
誰にも教えられずに。

哺乳類は生まれたての子供に立ち方、飛び方、獲物のとらえ方を
教えたりするよね。

教えないのと教えるの違いは、もうわかるかな。
遺伝子に書き込める情報だけでなりたつなら、教える必要はない。
遺伝子に書き込める情報以上にふくざつだと、教える必要があるんだ。

ゆえにヒトは文字やことば、音楽などあらゆることを記録できる媒体を生み出し、二重らせん以上の情報を外部の共有情報として持てるようになった。

子供をつくるだけではなく、文化をつくることも、みらいのこどもたちのため、ひいては種の繁栄のためになるようになっているんだ。

魂という概念がいちばんあっているかもしれない。
いのちはヒトだけではなく、ものにも宿っているんだ。

これが答えだけど、永遠のいのちは
きみが生きているうちにうみだし、のこしたものに宿る。

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