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WOWOWドラマ「悪の波動」 八木沼は事件を引き寄せるブラックホール(ネタバレです)


木村文乃が主演するクライムサスペンス「殺人分析班」シリーズの「石の繭」で起きた連続猟奇殺人事件。犯人は幼いころ誘拐事件に遭って母を殺されたトレミーこと八木沼雅人だったという衝撃的な結末でした。

本作品はその八木沼のスピンオフドラマです。鮮烈なキャラクター、トレミーはいかにして冷酷な殺人鬼になったのか。その原点が明かされます。

スピンオフで主役になってしまうほど、トレミーは殺人鬼でありながら、見る者を惹きつけずにおかないキャラクターです。

TSUTAYAに申し込んでやっと見ることができましたので、感想と疑問点を記すことにしました。何度も見てお分かりの方は、見落としや読解力の甘さをご笑読いただければ幸いです。


古びたアパートに暮らす謎の男・野木直哉

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あやしい川崎か横浜あたりの無国籍アパート。怪しいプログラムの仕事をして、人と関わりを避けながら、野木直哉としてひっそり暮らしてる八木沼。

殺人事件が八木沼を放っておかない。

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首くくり殺人事件が起きている中、野木は「たまたま」被害者の一人と接触してしまう。

ひっそりと暮らしてるにもかかわらず、たくさんの中から容疑者としてマークされてしまう八木沼はやはり、人の関心を引かずにはおかない負のオーラ(波動)を持っているのだろう。あるいは犯罪を引き寄せるブラックホール的存在か。(あのアパートとか、廃墟めぐりとか、風水的に良くなさそう)

寝込んだり、スーパーで買い物するのが新鮮

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殺人鬼トレミーになる前の、普通の暮らしのシーンが新鮮でした。とくに、熱が出て寝込むところは、髪の毛ぺったんこ汗びっちゃりで熱のにおいが感じられるくらいでした。

スーパーに入って買い物するところも、いかにも似つかわしくない感じでした。もう一度じっくり見たいと思っています。


井口刑事の異常な執拗さ

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あんなかわいい子があんなふうに、と殺人シーンを語り、浅田吉佳を怖がらせる井口刑事。でも、こうして改めて見ると、うっとりしていて明らかに異常だ。どうして吉佳はこんな男に騙されてしまうのか。

首くくり殺人事件の哲学

首くくり殺人事件に関しては、映像では「廃ビルの中」「震えるうら若き女性」「首くくりの状態で」「不安定な場所に立たされ」そのうち「足場がはずれて」恐怖の中首がしまって息絶えるというスタイルのようですが、冷凍車とかバリエーションもあるみたいでした。各事件のディテールが「石の繭」「水晶の鼓動」のときほど、よく分からなかった。もう一度見たいです。

井口刑事ってどういう人なんでしょう。正義の下に犯人を捕まえ虐待できるから刑事になったのかな? 原因はお母さんに虐待されてたとか?

野木に目をつけたのは慧眼だったけど、正体を見抜けなかったのが命取りでした。トレミーのほうが上手だもん(ドヤ顔)。殺人者同士としてクールに交流して、井口の殺人哲学を披露してもらってもよかったなあ。

シリアルキラーといえば、この人のイメージ強いです。相棒の野間です。淡々と殺す。

参考)シリアルキラーと言えば野間600

次回の視聴時は、次のポイントも確認したいと思っています。

Q1.八木沼の学生時代の髪型は長髪じゃなかった?

八木沼といえば、卒業アルバムの集合写真に貞子のような長髪で写ってるというエピソードがありました。でも、浅田吉佳と保健室にいるとき、学生服を着た八木沼の髪は普通っぽかったような。

Q2.浅田吉佳が悪しざまというか、ぶってる感じに井口に説明したわけ

井口が仕向けたのだと思いたいけど、もしかしたら、どん底の暮らしで性格が悪くなったのかも

Q3.浅田吉佳はどうして急に八木沼に冷たくなったのか?

上記とも重なるかもしれないですが、やっぱり八木沼のこと好きじゃなかったのかな。ほんと女ってわからない。かわいそう八木沼くん

Q4.八木沼はどうやって手錠をはずせたのか?

手錠には血がついていました。「羊たちの沈黙」のときは手錠をかけられたレクター博士は自らの手を切断しましたが、八木沼はどうはずしたんでしょう

Q5.井口とカナとの関係は?

被害者を殺す前に井口は香水を振っていたけど、井口とどういう思い出のある香りだったのか

Q6.井口はどうして野木を犯人に仕立て上げようとしたのか?

偽の目撃者とか手配できるんだし、犯人を急いで捕まえる必要はなかったのでは? それに、もしも野木が素直に捕まったら、首くくり殺人はもう行えなくなるじゃん。そこんとこどう考えてたのかな

Q7.「最初の殺人のトラウマ」とは母のことか?

お母さんが変な死に方をしたと語られていたけど、井口の母親を殺したのはもしかして井口か?

Q8.カナってどんな香り?

若い人はつけない香りって井口の相棒が言ってたから、シャネルの5番とか、オピウムとか、夜間飛行とか? とにかく昔の香水なんだろうけど、どんな香りか、もっと知りたい。
もしかしたら西野カナがプロデュースした香水だったりして?

「West Yard」「West Yard」ベルガモットとカシスのビターなトップノートから、
ローズやピーチのミドルノートにバニラのしっとりとした甘さが寄り添うようなグルマンテイストの香りです。


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