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春の和歌 青柳 梅との花を 折りかざし


こんにちは
みやゆうです。

今回も、春の和歌を鑑賞して参りましょう!

青柳 梅との花を 折りかざし 飲みての後は 散りぬともよし

あをやなぎ うめとのはなを をりかざし のみてののちは ちりぬともよし


作者は飛鳥時代~奈良時代の貴族で僧侶の満誓です。

もとは笠麻呂という名でしたが、上皇の病気に際して、その平癒を祈るために勅命で男女100人に出家が命ぜられたとき、出家して満誓になりました。髪は剃っていなかったようですが。

この歌は『万葉集』巻五に収録されています。

意味は、

青柳と梅の花とを折って髪に飾って、飲んだ後は散ってしまってもよい

です。

出家はしたけど髪はあるって、生ぐさ坊主なんでしょうか。よさこい節の「坊さんかんざし買うを見た」が頭に浮かびました。

男だてら髪に青柳と梅の花を飾って、とは、羽目をはずして、らんちき騒ぎ、という感じでしょうか。宴はやんややんやの大盛り上がりだったことでしょう。それこそ、梅の花が散ってしまっても悔いないくらいに。

楽しくて何よりでした、と言いたくなります。


いかがでしたしょうか?

これからも素敵な和歌を、ご一緒に鑑賞して参りましょう!

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