春の和歌 春さればまづ咲く庭の梅の花
こんにちは
みやゆうです。
今回も、春の和歌を鑑賞して参りましょう!
春されば まづ咲く庭の 梅の花 独り見つつや 春日暮さむ
はるされば まづさくやどの うめのはな ひとりみつつや はるひくらさむ
作者は奈良時代初期の貴族、山上憶良です。
意味は、
春になるとまず咲く庭の梅の花を、一人見ながら春の一日を過ごすだろうか、いやそのようなことはできない
です。
この和歌は、大伴旅人の邸宅で開かれた宴会で詠まれました。そのとき、梅花を題材に32首の歌が詠まれ、梅花の宴の歌として『万葉集』巻五に収録されています。
なんと当時、梅は、唐から渡ってきた珍しい植物だったそうです。貴重な花が咲いたらとても一人でなんか見ていられませんよね。
宴が催され、みんなで仲良く梅を愛で歌を詠んだのですね。楽しそうです。
令和という元号は、この梅花の宴の歌32首の序文の一節に由来しています。
初春令月 氣淑風和 梅披鏡前之粉 蘭薫珮後之香(初春の令月にして、気淑く風和らぎ、梅は鏡前の粉を披き、蘭は珮後の香を薫らす)
この中にある「令」と「和」からなることばなのだそうです。この年号に親しみがわきました。
いかがでしたしょうか?
これからも素敵な和歌を、ご一緒に鑑賞して参りましょう!
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