見出し画像

古川雄輝がホームズを演じる朗読劇「四つの署名」はこんなところが良かった!

GW最終日の5月6日(月)、古川雄輝&名村辰による1日限りの朗読劇「四つの署名」が上演されました。幸運にも抽選に当たり(それも2列目!)、マチネに行って参りましたので、僭越ながら、この作品のよさをまとめてみました。原作はコナン・ドイル2番目の作品で、モースタン嬢に届けられた贈り物の謎を解く話です。

舞台はシンプルで美しい

背景は、分厚い書籍が並ぶ大きな作り付けの本棚一つ。本棚の右に置いてある花台に大振りな花が活けてあり、その前に座り心地の良さそうな椅子2脚とテーブルが用意されています。

シンプルな構成ながら、イギリスの伝統的雰囲気が伝わる美しい舞台です。

イギリスと言えば紅茶。二人が現れる前にサーバント風の男性が現れ、ティーセットを二つ、テーブルに用意するところから始まる演出がしゃれていました。

舞台のイメージ画像あったので添付します。

https://x.com/Toei_stages/status/1789600404302438525


英国紳士ぽい素敵な衣装

ホームズはロングジャケット、中はベスト、幅広なネクタイ?、ワイドな感じのストライプのパンツ、ワトスンはぴったりした感じのグレンチェックのスーツに蝶ネクタイ。画像ご参照ください。

とにかくかっこよいです。


シャーロック・ホームズと体型が似てる

ウィキによれば、
「体格は痩身で身長は少なくとも6フィート(約183センチメートル)以上の長身、鷲鼻で角張った顎が目立つ」
とあります。
古川版シャーロック・ホームズは背の高さ、すらりとしたところも原作に似ていると言えましょう。
でも絶対、古川くんのほうがイケメンであります。


原作に忠実

古川くんと名村くんが現れます。座ったかと思うと、いきなりコカイン注射の話から始まりました。原作は確かにそうですけど、クスリだからなあ、カットかなあ、と思っていたのでびっくりした。
原作を読んで行ったのですが、全体の流れは原作と変わらず、違和感は感じられませんでした。

スピード早めでポンポン進む

会話はかなりスピーディー。マイクのついたヘッドセットを付け、ずっと茶色い台本をずっと読んでいる。「これが朗読劇なのね」と慣れるまでちょっと時間がかかってしまった。

一生懸命朗読するところが見られる

台本を見ているので、目線が客席のほうに向くことはほとんどないのです。2列目端なので、ワトスンに向かって話すときの目線をキャッチできるかと期待していたのですが、全然合わない!!!

でも、一生懸命朗読するところがよかったです。伏目雄輝くん嫌いじゃないし。

通常の芝居だと、主役はもちろんほかの登場人物も動いたりしゃべったり歌ったり踊ったりで、追うのに大変。今回は、余分はそぎ落とされた空間で、古川くんに集中できました。

ホームズ、ワトスン以外の人物を二人で演じ分け

古川=ホームズ、名村=ワトスンなので、警部とかショルト氏、モースタン嬢などは二人が分担していました。

古川くんの演じるショルト氏は黄色い声で金持ちな感じ、トビーの飼い主(シャーマンじいさん)はしわがれて年寄りな感じ、モースタン嬢は落ち着いた女らしい感じ、で、こうした演じ分けを見られるのは楽しかったです。

名犬トビーのくだりは今回だけのオリジナル?

原作にない場面がありました。嗅覚のすぐれたトビーを借りてきて犯人を探すところで、名村くんがトビーを演じるのです。(犬役かわいい!)

「ワン!」「ワン!」とほえる名村くんに対し、「Your pronunciation is not good.」と古川くんの英語レッスンが入り、オンリー「ワン!」でオチるところ、客席が受けて古川くんがニコッとした表情を見られて、ほっとしました。

名村くんも帰国子女とのことでしたので、これは今回だけのオリジナルだったのでしょうか。

後半の最初のところで、モースタン嬢(名村くん)がワトソンを心配するところで、ホームズが焼きもちを焼くみたいな感じで「僕がやる」と割り込んできたところも面白かったです。

ホームズの紅茶を飲む仕草はほれぼれする上品さ

会話の合間などで、ホームズが紅茶を飲むところが何回かありました。カップとソーサーを持ち、紅茶をすする仕草が上品でほれぼれしました。

船のチェイス場面は立っていて勇ましい

犯人の乗る高速船とホームズたちの船がテムズ川で展開する追っかけ場面は、ホームズとワトスンが舞台中央に立って朗読しました。

原作でも力が入っていたシーンですが、ホームズとワトスンが船の切っ先に立って風を受けながら犯人を追う感じが出ていました。

ワトスンとモースタン嬢の抱擁シーンが見たかった!

至宝を開ける場面、宝はないものの、ワトスンとモースタン嬢が両思いになりハッピーになるのですが、モースタン嬢を古川くんが演じていて、白い指で胸をおさえるしぐさとか、色っぽかったです。ここもリアル抱擁シーンにしてほしかったです。

舞台裏をユーチューブで披露してくれてる!

1日限りの舞台でしたが、ユーチューブで舞台裏を語ってくれていて、ずっと長く楽しめています。

ありがたいことです。

https://youtu.be/8wuKJ0nRVn0?si=TmT_pnKbhzzlEmMF

リーディングシアターという企画の素晴らしさ

俳優2人で構成される朗読劇『四つの署名』と『緋色の研究』。
この2作品を池田航、市川知宏、北村諒、鈴木浩文、中本大賀、名村辰、納谷健、橋本祥平、古川雄輝、矢崎広、山脇辰哉、ゆうたろう、和田琢磨(50音順)の13人が、公演日、公演ごとに組み合わせを変えて出演するというリーディングシアターは良い趣向だなと思いました。

古川くんが2公演しかなくてもったいないと思いましたが、数えたら全部でも13公演で、出演者数といい、13にこだわったのかな。

この作品は昨年も上演されたようですし、今後も定期的に開催していただき、毎年ここでイケメン俳優が鑑賞できるようにしてもらえたらうれしいです。

リーディングシアター「シャーロック・ホームズシリーズ」『緋色の研究』『四つの署名』 原作:アーサー・コナン・ドイル 脚本・演出:毛利亘宏(少年社中) (toei-stage.jp)

-- -- -- --
私実はGW前に体調をくずし、GW期間中はずっと療養に努めておりました。無事観劇できてとてもよかったです。そんなわけで今回は、サンシャイン劇場と家を速攻で往復しただけで、お食事とか散策とかおしゃべりとか、フルコースで観劇ライフを楽しむことができなかったのが残念でした。

雄友さんたちともご挨拶できず、失礼しました。機会があれば次回はぜひ、仲良く交流させてください。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?