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モラハラ関係の始まりから終わりまで~自己愛性パーソナリティ障害


 
現在モラハラ夫や妻と一緒に生活をしている方、もしくは一回モラハラのパートナーと知り合い、自分が新しく付き合い始めた人がモラハラではないかどうかを確認したい方もいらっしゃるかと思う。今回はその出会いから、どのように無事のその関係から抜け出せるか、をテーマについて書いていきたいと思います。

●弱っている人を狙う
なぜか彼らは精神的に弱っている人を見つけるのがうまい。離婚を経験したばかりの人、親の介護で疲れている人、若くて経験が浅い人、仕事で悩んでいる人、金銭的に悩んでいる人など、なぜか絶妙なタイミングを狙ってくる。
知り合いの中でもモラハラの人と一回付き合った後、二回目に付き合う相手がまたモラハラだった、何てこともあり、こういうリピート防止策としてもこの記事を読んでほしいと思う。

●モラハラ加害者(NPD)に離婚歴あり
離婚歴がある人が必ずしもNPD(自己愛性パーソナリティ障害)であるわけではない。でも一番初めが3年、次が5年、そして次はあなた。。となった時に、彼らはさらにパワーアップしている可能性がある。長い期間、犠牲者を手元におき、自己愛感を高める手法を身に着けているかもしれない。そうなると、なおさら要注意だ。
彼らは別れた相手に対して、いいことは一つも言わない。また自分の非は一切認めない。すべて離婚した相手、別れた相手が悪い。
付き合い始めて「この人NPD?」と思ったら、ここはしっかり確認するといいと思う。
 

●LOVE BOMBING ラブ爆弾:モラハラ恋愛の始まり
恋愛の当初限定で、相手を自分の物にするために、NPD(自己愛性パーソナリティ障害)の人は大きな努力をする。
それは高価なプレゼントを購入したり、毎日車で仕事場から自宅まで送り迎えしたり、もしくは結婚を気にしている年代の人だったら、結婚を匂わせる言葉を、出会ってすぐの段階なのに口にしたりする。
この期間が二か月ぐらいで終わってしまう場合もあるが、結婚するまでの数年間続く場合もある。この見極めは非常に難しい。
人はもちろん、愛されたいと心から願っている。NPDの人もそれは重々承知だ。だから愛されている事が一発でわかる方法をとって、早く自分の舵取りがしやすい方向にもっていく。
また先ほど、弱っている人が狙われやすいと書いたが、NPDの犠牲者になる人は、外見も魅力的だったり、人から慕われていたり、仕事ができる人であることも多い。NPDの人はこういう人に憧れがある。だからこそ狙うのだ。
90年代に流行った倉田 真由美さんの「だめんず・うぉ~か~」にもあった話だが、だめんずにはまる人に美人が多い。(男性もイケメンの方が多いと思う)また魅力的な人だからこそ、強い愛のゼスチャーがあると信じてしまうのかもしれない。
ただ本当に注意が必要なのは、彼らがやっていることは「愛」では決してないということ。コントロールするための種まきだということを覚えておかなければいけない。


●GAS LIGHTING ガスライティングーモラハラの渦中
最近英語の文献ではよく出てくる言葉だが、「心理的虐待の一種であり、被害者に些細な嫌がらせ行為をしたり、故意に誤った情報を提示し、被害者が自身の記憶、知覚、正気、もしくは自身の認識を疑うよう仕向ける手法」(ウィキペディア参照)と書いてある。
実際にそんな目にあった事がない人からすると、何のことなのかわかりにくいが、例をしては;
・言っていない事を「言った」と主張する。もしくは言ってもいないのに、「お前がこういったから、やったんだ」などと事実を曲げる。
・浮気をしておいて、相手にばれた後に「浮気をしたのはお前が家を留守にしすぎるからだ」などと言い、相手のせいにする。
・罵詈雑言をはいて、相手を気づつけた挙句、「神経質すぎる」と逆ギレする。
・相手の物を隠したり、捨てたりする。
・食べ物や飲み物になにかを混入させたりする。
・職場や、実家に連絡して、相手が「精神的に追い詰められており、変な言動をとるから危険だ」、などと話をでっちあげる。

物を隠す、などの行為は本当になんのためにそういうことをするのか自体も意味不明でしかないが、相手の立場を弱くするため、相手がより自分だけを頼るようにする行為なのかもしれない。その感覚がわからない常人には、不可解でしかない行動である。
事実を曲げる行動、それがガスライティングである。そして、すべてあなたのせいにする。
 
●相手と縁を切るには
 
初めの第一歩は、自分の相手がNPDだと気づく事ではないかと思う。
なぜ、NPDの人がLOVE BOMBING行動をとるかというと、相手が「昔はあんなに私の事を愛してくれたのに」と思うからだ。最初からモラハラだったら当然だれも付き合わないですよね?気づいてほしいのは、今、あなたの相手はあなたをどう扱っているのか?であると思う。「今」罵詈雑言をはく、「今」殴る、「今」いやがらせをする、のであれば、その「今」の方を信じてほしい。あなたが幸せでない「今」を尊重して、次にとるべき行動をしっかり見極めてほしい。
 
●離婚や別れ
離婚というアクションをとる、もしくは恋人同士でも別れるのは非常に難しいとは思う。相手からマインド・コントロールをされていればなおさらだ。
相手に悟られないように、確実だが、迅速にアクションを起こすこと。
子供が’いる人だと、離婚する事で子供に迷惑をかけると思う人も多いだろう。(私の離婚感についてはまた別の機会にお話ししたいです)またNPDの相手が巧に子供の心をコントロールしている時もあり、そんな時は子供が夫や妻である相手と離れるのを嫌がる可能性もある。

そんな時、やはり少しずつ段階を踏むしかない。子供が手名付けられているのであれば、少しづつ自分のスタンスを説明し、理解してもらう。
また経済的に自立していない人は不安かもしれないが、意外とお金は後からついてくると信じて行動をするしかない。

私も二回目の結婚から逃げ出そうと思った時、子供は2歳で、仕事もしていなかったし、貯金もなかった。その時はエイヤーという感じで、親からの限られた援助で安アパートへ引っ越した。引っ越した後、夫は私の別れたい気持ちが本気だと気付いたらしく、そこから割と平和な別居生活を営むことができた。
たまたま私の場合は、上手くいったが、その人のNPDの度合いで、これが逃げる側の身の危険にかかわる事になりかねないので、私がやったように、相手にわかる方法で出ていくことはかならずしも勧められない。
基本は相手に悟られない方法をとる方が安全だと、私は思う。こんな時は法律の専門家や、夜逃げ業者の方などにも相談してみる方がいいだろう。
幸い、ネットがある世の中になり、こんな時に情報を得たり、同じような経験をした人からアドバイスを受けたりすることができるのだから、それは是非活用した方がいいと思う。
 
「自由」「平等」「博愛」はフランスの国のスローガン(?)だが、モラハラなのかどうか、渦中で悩んでいる人にはこの3項目は良いチェックリストだと思う。
あなたの趣味や仕事を尊重する「自由」はあるのか、親戚や友達と話す「自由」はあるのか。「平等」な金銭的余裕や対等な立場で相手を尊重する話はできるのか。本当に「愛」のある、相手の気遣いを考えた行動がとれるのか。また、あなたが「何かおかしい」と思う気持ちがあったら、自分だけではなく、周りの人の意見などを聞いた方がいい。モラハラの相手の呪縛から、まず一歩外へ踏み出す。これが平和な生活への第一歩だと思う。

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