見出し画像

フェーズを超える

入所者Kさんと、Kさんの足のケア方法について折り合いがつかず困りました。
  Kさんは意思が強く、こうと決めたら曲げないところがあります。
1日2回両足に薬を塗って包帯を巻く処置をしてほしいというのが彼の希望。
なぜなら、外来受診した皮膚科の医者がそう言ったから。受診時に同席した家族と数日後に話をした際に思い出したようでした。
  受診後にもらった外用薬を使ってナースが手当をしており、1日1回の処置で患部は見違えるように改善していて、2回に増やす必要はないように思いました。
 日勤帯しかいない看護師が2回その処置をするのは時間的にも難しい。浸出液が多いとか、炎症がひどい等、状態が良くない場合は処置を2回することもあるけど、Aさんの患部はほぼ正常な皮膚まで良くなっていました。
  良くなっているし、私達としては2回の処置をする時間を捻出するのが難しい旨を話しても、納得してもらうことができませんでした。
解決策が見えないまま、保留になりました。

家に帰ってからも、その事が頭を離れませんでした。が、夕飯の片付けをしているとき
ふと、ある言葉が降ってきました。 
「同じフェーズで議論しても解決策はでてこない。解決したいなら、その上のフェーズに意識を持ってゆく。」
そうだった!
と思い、私のモヤモヤした思いを体から外して浄化して戻すイメージをしました。 
何回かやっても、また出てくるモヤモヤ。
あ〜まだ腹に溜まってるなぁと自覚しては外すイメージを何度かやりました。
 私ひとりで解決しようとしてる訳じゃないし、他の人達も考えてくれてる。何とかなるか、と思えてきました。
  翌日、仕事に行くとリーダーナースさんから
「Kさんが急に一回でいいよと言ってくれたよ。」と教えてくれました。
ケアマネさんも、指示をくれた医師に電話でそれで妥当かどうか確認をしてくれてOKをもらえたとのこと。
 すごい!
見事に解決してしまいました。
Kさん、リーダーナースさん、ケアマネさんありがとう。
モヤモヤを外して戻すイメトレの効果絶大✨


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?