自分は?
「看護師さんが出てくれればいいのに! 」
共用フロアで経管栄養をしている背中でその声を聞いて
ん?
と思ったと同時に電話が鳴っていることに気がついた。
あぁ電話が鳴っていたんだ。
私は集中していたせいで全く気が付かず。
普段は介護士さん達が電話を取るけど、その時は
たまたま居なくて、普段そこにいない事務職員が大きな声で文句を言いつつ電話を取ったのだった。
そのあと、電話に出た職員が、ナース室に乗り込んで、看護師が電話に出なかったこと、出るようにしてほしいことをリーダーナースに伝えて去っていきました。
私は「 その電話、〇〇さん(電話をとったひと)宛にかかってきたんだし、私達も遊んでた訳ではなく、経管栄養の注入中だったんです。」
「 無理ですよ。各フロアの固定電話に対応していたら、業務が回りません。」 とリーダーナースに伝えました。
なんで人にやらせたいの?
自分は?
直接私に言わずに、私の眼の前でリーダーに告げ口されて怒りでいっぱいになりました。
最近入ったナースのAさんは、ナース歴は短く、前の職場も畑違いだったために、分からないことが沢山あり、同僚に質問することが多い。
そのことに対し
「 Aさんの質問に答えるのが疲れる。」
と同僚Bさんがぼやきました。
私はそれに、何言ってるのこのひと
と思いました。
あなただって、調べても分からない事やここでのやり方を同僚に教わってきたんじゃん。
その上、Bさんはこなす仕事の量が少ないから、一緒に働く日はそのカバーのために仕事量が増えて、私は疲れますが。
と思ったけど、それは言わず
私「経験がない方を雇用したのだから、質問が多いのは当然じゃないですか? 経験値がなければ判断が難しい事も多いし、ここでのやり方もあるし。ひとつひとつ伝えて知っていただくしかないと思いますよ。」 と、愚痴をシャットアウトしました。
誰かに何かをさせようとしたり、世話になった恩も忘れて人の愚痴をこぼす人達が許せなくて、
腹が立ちました。
人のやらない、できないを批判するな。
あなただって周りの人の世話になってるし、迷惑かけてるでしょ?
棚に上げるな。
自分はどうなのよ。
怒りを静めるためにエネルギーワークをしました。
お腹で真っ黒になっている怒りのモヤモヤを体から外し、空に飛ばす。
その後、キラキラになって戻ってきた光の玉を胸に戻す。
また沸々と出てくる真っ黒な思いを何度も同じ作業を繰り返して浄化してゆきました。
そうしているうちに、こんな事にいちいち反応してしまう私こそ、やらない、できないを批判的に見ていたのかも知れないなと思いはじめました。
最近複数の同僚に対して、自分の仕事しかしないなこの人と思ったり、もう少し動いてくれたら助かるのに、気づいてよ、とイライラすることが多かったのだ。
この2人は私が自覚してなかった私の姿を見せてくれたように思いました。
やろうとしていたけど、やれなかったり
できるようになりたくても、うまくできなかったり、私だってそうなのに。
人それぞれスキルはでこぼこなのだ。
だから、私の強みで誰かを助け、私の弱みは誰かに助けてもらえたら嬉しい。
あなたがいてくれてよかった。
そう言われたいし、言いたい。
そうすれば、世界はいい感じになるのだ。