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倉敷できいた、備前焼の面白い話。

みなさん、こんにちは!まろです。
今回は、倉敷できいた備前焼の面白いお話。

美観地区をふらふら歩いていると、
焼き物のお店を発見。

中に入って興味津々に見ていると、
店主のおじちゃんがせっかくならと
いろいろ教えてくれる。

この話がとっても面白くて、
模様や色を見たときに
備前焼がもっと好きになるような話がいっぱいだったので、
シェアしたくなりnoteに書くことに。

お話が面白くて、ブログを書くのが好きなので
写真を撮ってこのお話を書いてもいいか聞くと、

若者やいろんな人に備前焼を知ってもらって
たのしんでもらえるのが嬉しいと
快くOKしてくれる。

ここでお話を聞き、備前焼に持った印象は
"自然にそのままを楽しむ焼き物"。

釉薬を使わず、絵付けもしない。
自然についた焼き色の違いをたのしむ。


備前焼や岡山県の備前市周辺の焼き物で。
日本六古窯のひとつで、歴史は長い。

土が柔らかいため、
通常は30時間ほど焚いて
焼き上げる焼き物が多いのに対して、

備前焼は1週間~2週間ほど
連続で焚き上げる。

そのため、落としても割れないと
言われるほど強度があったり、
窯のスペースを有効活用するように
重ねて焼くためにつく模様がある。


この薄茶色の素地に、赤っぽい線の模様は
火襷(ひだすき)と呼ばれる。

これはスペースを有効活用するために
重ねて焼くときに器同士がくっつかないよう
藁を巻いて焼き、藁の場所が赤くなる。


この丸い模様は、牡丹餅と呼ばれる。

これも窯のスペースを有効活用するために
作品の上にさらに小さい焼き物を
重ねて焼いたときにできる模様。


このソーサーも、上に一回り小さい
丸いものが置かれて焼いたため、
真ん中と外側で色味が変わる。


窯の場所や土の鉄分によっても色は変わる。

青みのあるものは、酸素が少なく還元反応による色で、
赤みのあるものは、酸素が多く酸化によって付いた色。

四角いコーヒーマグか、となりのマグかで迷い、
買えばよかったとかなり後悔してる、、

少し表面がつるっとしたものは、
釉薬ではなく、粒子の細かい泥の塗って作る。

茶器や陶器が人気の時代に、
受けがいいよう、流行りを取り入れながら、
このように少し形を変えたものもある。


他にも、胡麻と呼ばれる模様は、
表面に胡麻のような粒が付いている。

これは焼成中に灰が焼き物に吹き付けられてでき、
その灰が溶けて釉化(ガラス化)し
さらに色んな色に変化する。


こんなお話を聞いてから備前焼を見ると
一つ一つの模様や色が愛おしく
違った表情をみせてくれませんか?

そして、土の特徴から焼成時間が長く
一度に焼ける量を増やすために
スペースを有効活用するべく生まれた
用の美の自然と、素材を楽しむ焼き物。

ちなみに、備前焼は釉薬を使わなく
細かい土のため表面に微細な穴があるおかげで、
きめ細かくクリーミーで消えにくい泡と、
その泡のおかげで麦の香りを逃さず
美味しいビールになるんだとか。


ぜひ、これを読んで備前焼に興味を持った方や
のんべえのみなさん、
備前焼をたのしんでみてははいかがですか?

倉敷にも備前焼のお店はたくさんあります。
この面白いお話を聞かせてくれた店主のお店も
下に載せておきますので、
ぜひ行かれてみてください!

では、また!





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