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永遠なんてない。わかってはいるけど今はまだ夢を見ていたい。

2021年3月12日16時40分。
テレビから聞こえてきたニュースキャスターが読み上げる無機質な「ジャニーズ事務所_____」というワードと共に私の希望は儚く砕け散った。

事務所…?事務所って言った…?確かな確信は持てないまま、もし間違えなくジャニーズ事務所と言ったならそれは只事ではないと私の少ない経験が言っていた。急いでリビングに向かうと見出しにはV6解散の文字。次々と読み進められる事務所を通して公開されたV6からの報告内容。正直ニュースキャスターのお兄さんが何を言ってるのかわからなかった。解散…?一人の男として、大きな決断…?え?何?どういうこと??何言ってるの?

「 わからなかった 」

手が震えていた。身体が震えていた。私は悲劇のヒロインぶるのが好きだからショックなことがあると震えてるフリをすることがあるけど今回ばかりは自分の意思で震えてるんじゃない。知らぬ間に震えていた。心が苦しかった。消えちゃう消えちゃう私の希望が消えちゃう。頭の中で何度も何度も繰り返される言葉。交錯する双方の想い。
「何度も話し合い解散を決断したV6」
「想いを受け止めきれず続行を願ってしまう私」

V6は私にとって"希望"だった。

ここまで話しといて違うのかよ、って思うかもしれないが私はV6ファンではない。ジャニーズ事務所が好きなただの女子高生だ。今年で9年目。2012年から2021年までジャニーズを追いかけてきた。2012年からジャニオタをやっていれば嵐の全盛期後半(独自の言い方)は然り2016年のSMAPの解散騒動、KAT-TUN充電期間。良いことも悪いことも沢山見てきた。良いことは嬉しいが悪いことは悲しい。しかも2016年SMAP解散騒動からは良いこと以上に悪いことが多かった。私の中での悪いことといえば退所(脱退)or解散。悲しかったけどどう足掻いても喚いても私の力ではどうにもならなかった。(当たり前)最高のプロデューサージャニーさんが亡くなってからはその勢いはさらに凄まじくなった。誰かが退所したり、グループが解散するたびに私は物凄い悲しみに襲われ、永遠なんてないんだと痛感させられた。ジャニーズJr.の飛躍に比例して年長デビュー組の人数が着々と減っていく。そんな中で唯一誰一人欠けることなく20周年を迎え、25周年を控えたV6。V6は唯一私に永遠を見させてくれた。メンバーの過半数が結婚しても決して欠けることのないV6。他担でもわかる仲が良いV6。いつしか私の中の"希望"となったV6。永遠だと思ってた。変わらないと、メンバーが減っていくのが当たり前のこの時代に唯一1人もかけることなく6人で30周年も35周年も迎えて行くもんだと思ってた。信じて疑わなかった。いや本当はどこかで気づいていたのかもしれない。いつかはV6も"終わる"と。いつか誰かが脱退したり、解散するって頭のどこかではわかっていたのかもしれない。でもわかりたくなかった。信じていたかった。ずっとずっと夢を見ていたかった。V6が6人で活動していること、そのことが私の希望だった。今大好きな人達がみんな欠けることなく活動していける気がする理由だった。変わるものもあるけど変わらないものもあるって信じられる理由だった。"永遠"を"ずっと楽しい夢"を見続けていたかった。ずっと6人でいてほしかった。6人のV6が創り上げる世界にも行ってみたかった。今までジャニーズで1人も欠けずに25周年ライブを迎えたグループはいなかった。魔の25周年を無くしてくれるって、言ってたね。このまま30周年、35周年、夢を見ていたかったな…。もう叶わないんだね。事務所は変わってしまったんだね。時が戻るなら私は2012年に戻りたい。あの輝かしい懐かしい日々に。ジャニーさん戻ってきてよ。帰ってきて。貴方がお星様になってから地球は大変なことになってるよ。みんなが大好きなジャニーさんどうかもう一度夢を見させてください。

V6が解散発表をした今、私の希望は儚く砕け散った。もう永遠なんてない。ネバーランドは滅亡してしまった。みんな大人になっていく。子供は大人になれば故郷からは巣立つ。つまりはそういうこと。みんな大人になったね。V6記念館の撮影をしていた頃の彼らはまだ子供に見えたのに…。

私の希望はKinKi Kidsに受け継がれ、近いうちにKis-My-Ft2、SexyZoneへと移り変わって行くと思う。ジャニーさんは子供達が大人になって巣立って行くことを嬉しく思っているのかな。そうならこっそり私に教えてね。そうしたら繋ぎ止めることは諦めるね。

ジャニーズ、大好きだよ。私の好きな人達よ、永遠であれ。今はまだそう願ってしまう。そんな私を許してね。


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