「やりたいこと」の根源を探る

満たされないものを満たそうとすることに、
貴重な人生の時間を費やすのはいやだな。

突然、そういう想いが降ってきました。

たとえば、
身近なところだと、今年81歳になるうちの母。
食べることだけが生きがいのようで、
四六時中、ブタのように食べています・・・。

それを、この数年、本当に苦々しく見ていたのですが、
あるときふと、
あぁ、この人は、なにか満たされないものを、
食べることで埋めているんだろうな、と思ったら、
なんだか許せるようになりました。
でも、自分はあんなふうにはなりたくない。

全然身近ではないところにいくと、
ロシアのプーチン大統領。

真相は(不勉強で)全然わからないけれど、
なにか個人的に、決定的に満たされないものを、
力を示すことで埋めようとしているのではないかしら?

政治家や権力者になろうとする人は、
そういう人が多いかもしれないですね。

芸能人やYouTuberなんかも、
そういう人が多そうです。(なんとなくだけどw)


そうそう、
私の中で「まとかマギカ」を抜いて、
好きなアニメ・ダントツ1位に躍り出た「PSYCHO-PASS(1期)」でいうなら、
槙島は、シュビラシステムをぶっつぶそうとしました。
その理由として、
「人間の魂の本当の輝きが見たい」なんて言ってたわけですが、
実はそれは深いニーズではなくて、
「シュビラに無視されてるみたいで寂しかった」っていうのがどうやら本音らしいんですよね。
どうやってもシュビラに無視されてしまう体質に生まれ、
そこで満たされない寂しさを、
歪んだ方法で満たそうとしたわけです。
・・・その結果、狡噛さんにある意味唯一無二の存在としてもらえたわけで、
槙島はめっちゃ幸せそうに殺されましたよね。

閑話休題w

自分が「本当にやりたいことだ」と思っているものが、
そうではない深いニーズを埋めるためのものである(場合がある)って話です。

ところがね、「自分が本当に満たしたいもの(深いニーズ)」って、
意外に自分ではわからないことが多いんじゃないかと思うんですよね。
前述の槙島も、自分がまさか、寂しいからってこんなことしようとしてるなんて、
自覚していなかったのでは?
「人間の魂の輝きが・・・」は槙島が、
自分自身すらも騙してしまう口実になっていたのではないかと思います。

そして、
自分の「ほんとうにしたいこと」「したいことだと信じていること」が、
なにかを埋めるためのものでないかどうかの見極めが必要だと思います。

ただ、見極めた結果、
もし、自分がしたいと思っていたことが、
なにかを埋めるためのものだとわかったとしても、
それがダメ、と言いたいのではありません。

自分の深いニーズを分かった上で、
「それを埋めるためにこれをするんだ」と自覚的であるならば、
そんな生き方もいいと思うのです。

たとえばね、
「自分が親に愛されなかった寂しさを埋めるために、
世界中の子供が愛される世界を願う」というようなパターン。
(Fate/Apocrypha アタランテ)

この場合、
エゴに基づいた我欲に違いないんだけれど、
その願いに基づく行動が多くの人々への貢献となって現れるのであれば、
我欲だろうがなんだろうが、なんも悪いことはないでしょ。

社会活動家にはこういう人が多いです。

それが他者貢献のモチベーションにつながるなら、
悪いことじゃないと思うんですよね。

ただ、気をつけなければならないのは、
自分のモチベーションが自分の我欲からきているんだということに気付かずに活動していると、
どこかで見返りを求めたり、
成果が出ないことを嘆いたり、
他人に恩着せがましくなったりするから注意が必要なんです。

自分が本当にやりたいこと、
なぜやりたいんだろう?というところを、
自分自身についてしっかり掘り下げる。

これが大事だと思います。



お金のために何かをしないと決めています。やりたいと思ったことだけやっています。・・とはいえなかなか世知辛い世の中。気が向いたら、サポートをお願いします!