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失ったものは戻らない

『明日起きられる確証がない』
そうなってから、多くのものを失いました。
お店の予約ができない。
人と約束するのも不安。
社会人として仕事をしていくことができない。
夢だった自分のサロンも諦めざるおえない。

寝てしまう。
それだけのことが、
こんなにも多くのことを奪っていく。

もちろん私はまだ恵まれていて、
良い環境にいることも事実です。

ですが、喪失感や絶望感は
なかなか受け入れることができない。
何故?なんでこんな病気に?
と考えても無駄だと分かっていても
思ってしまう。

頼れる人はいない。
生活のためには無理に無理を重ねて
働くしかない。

全部投げ出したいと強く思うこともある。
何故まだ生きなければならないの?
この言葉が心に浮かばない日はない。

いつか希望が見えるはずと思っても、
疲れ切っている心では
前向きに考えることもできなくなる。

毎日笑顔の私はいったい誰なんだろうか。
そんなふうに考える。
生活の心配をしないで生きられたら、
どれほど救われるだろうか。

苦しいと言いたい。
だけど、家族でさえ拒絶した。
そんな私が苦しいと言える人は、
いるのだろうか。

小さな頃から甘えは許されなかった。
大人になったら、甘えはさらに許されない。
みんな忙しい。
1人で頑張るしかない。
いつまで?

それなら誰とも関わらずに、
そっと終わりを迎えたい。
そんな風に思ってしまう。

いつかそう思わなくなる日が
来るのだろうか。


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