ジクジクの傷口
その瞬間
ザクっと何かが胸に刺さった
ナイフのように鋭いものが
確かに
そして
涙が溢れそうになるのを
なんとかごまかして
深く息を吐く
えぐられた傷口が
ジクジク痛むのを感じながら
あぁこれが理由か、と
妙に納得する自分もいた
学習しない私は
あなたのそういう所に
何度も傷つけられてきたというのに
馬鹿みたいにあなたを信じて
また傷ついたのだと
後々、嫌と言うほど思い知る
不思議な事に
その傷は回を重ねるほど
深く、深くなり
そして容赦ない
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