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赤ちゃんポストの是非~障害児が1割の現実~

「赤ちゃんポスト」この言葉を聞いた時どんなイメージを持ちますか?
なんだか私はとてもカジュアルな印象でした。
でも、これは重大な問題なんです。
ここに預けられるということは実の親に捨てられる事だから。
もちろん、自分の親の顔を知らずに育つ。
誰もが、みんな自分のルーツを知りたいと思うし、捨てられた本人にしてみたら、捨てるくらいなら産むなよ。もしくは、私は産まれてこなければ良かったと、成長過程で何度も思うでしょう。
その後、どんなにいい養父母に育てられたとしても心に大きな傷を持ったまま育つと思います。
だからといって、私は反対の立場をとるわけではありません。
実の親に虐待されて、育つよりマシだから。自分の最も身近で愛してくれるはずの親からの虐待は相当に辛い。誰にも言えないし、どんな親でも自分の親を悪く思いたくないという本能からだと思っています。

どちらで育つのが幸せかと考えると、何とも言えないですね。

母親側の事情に触れますが私は子を産んだら育てるという前提にたってお話しします。
望まない妊娠、経済的困窮、子育てへの不安などの要因が考えられます。
中でも障害児の子育てへの不安から、赤ちゃんポストに置かれる割合が約1割。
これは、驚くべき割合だと考えています。
私が、障害を持っているからこの数字に着目しているわけではないのです。
産まれて来る事自体を悪とみなしている気がしてならないのです。
一応、言っておきますが、私は定型発達できちんと産まれています。
その後、事情があり早い段階で実の親とは別れています。
私の話は置いておくとして、障害を持った事のみを理由に捨てられる現実。
確かに親の負担は想像以上なのかもしれませんが…
そして、残念な事に障害児を引き取りたいという養父母は現れません。
それを考えた時、私はゾッとしました。
私は成人してから障害を持ったので、その前に生活基盤を作ることができました。

もし、皆さんが障害児を産んだら捨てますか?
そして、この赤ちゃんポストに1割置き去りにされる子をどう思われますか?

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