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しおりを、あげたい。

きっかけは、のりみやまもとさんのtweetだった。
「読みたいことを、書けばいい。(田中泰延著、今野良介編集)」という本のブックカバーを作られていた。
表紙は本の表紙そのまま、裏には本文の一部を刺繍。
最初に写真を見た時、あまりにもきれいで、刺繍だと気がつかなかった。
よーく見て刺繍だとわかった時の衝撃!
美しい…。
神技だ。

本や著者への愛があり、なおかつ技術と根気があってこそできること。
心を撃ち抜かれた。
ずきゅん。

そして図々しくも思ったのだ。
何かどこかほんの少しでも真似できないかと。


以前にしおりを作ったことがあった。
ハートを刺繍して、友達にあげたら思いのほか喜んでくれた。


しおりに名前のひらがなを1文字刺繍したらかわいいんじゃない?
ひらがなで1文字ならできるかも。

で、作ってみた。

かわいいんじゃない?
不揃いの針目や、生地の曲がりは私には見えていない。

ひらがなって愛らしい。
字によってはちょっと間抜けだけど、そこもいい。
ローマ字より親近感がある。
会いに行けるアイドル、
ナポリタンやプリンアラモード、色鉛筆って感じだ。

これをあげたい人の顔がたくさん浮かんだ。

でも、しおりっている?
もらってうれしい?
しかも微妙な手作りよ。

私ならうれしい。
きっとみんなもうれしい。

ランチをごちそうしてくれた上司に、大病をした読書好きの友達に、
特になにもないけどあげたい友達に、あげよう!


そうだ、しおりを作るきっかけを作ってくれたのりみやまもとさんにもあげたい。
と思ったけど、Twitterで相互フォローしているとはいえ、手作りのしおりをあげる仲じゃない。
それにあのブックカバーを見たらとてもじゃないけどあげられない。
だけどあげたい。あげたい。

「読みたいことを、書けばいい」の著者・田中泰延さんと、編集の今野良介さんにもあげたい。あげたい。

あげるかどうかは置いといて、作ってみた。
3つ並べたら、なんかいい。
家族のようだ。

あげる?送る?
DMで住所を教えてもらえれば送ることはできるかもしれない。
だけど「しおり送りたいので住所教えてください」って相当怪しい。

送るのは違う気がした。
だって、「会って、話すこと。」の著者・田中泰延さんと編集の今野良介さんだもの。

「会って、渡すこと。」だ。

いつか、このお三方が何かのイベントを開催された時に参加して、そっと渡そう。

これから私に会う方々、
「はじめまして」や「お久しぶりです」の後に、私がおもむろに小さなものを渡したら、どうか受け取ってほしい。

しおりはなくても困らない。
その辺のメモや付箋でも十分代わりになるし、だいたいの本には最初からついている。

あってもなくてもいいものだけど、あったらうれしい。
お風呂上りに食べるチョコモナカジャンボみたいに、あるとうれしいもの。

サウイフシオリヲワタシハアゲタイ。

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