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公式noteの運用の「ツラい」を乗り越えたい人へ

事業会社の採用広報担当時代、散々感じていた「公式noteの運用をしているとツラくなる時期が必ずくる」ということ。

フリーランスで採用広報支援するようになった現在。困っているクライアントさんを見るたびにあの頃を思い出します。

この記事は「ツラい」の要因を4つに分類して、乗り越えるためのメモです。ノウハウ記事なんて、たいそうなものじゃありません。

「公式noteを運用しているけど、ツラくなってきた」「運用がうまくいってる気がしない」という方向けに「わかるわかる」と言っているだけの記事です。

前提

以下、2点が本記事の前提となります。

1. この記事でご紹介している内容は「事業会社時代」に運用していた公式noteを参考にしている。
2. 2021年7月にリライトしたため、過去振り返り記事となっている。

いざ、本題。

4つの「ツラい」と対処法

ツラいポイント① PVが伸びないとき
仕事として運用するし、やはり指標としてKPIを設定することは多いでしょう。その代表的な指標にPV数があります。(わかりやすいからね)

これは持論ですが、よほどネームバリューのある企業でない限り、いきなり公式noteがバズるとか、目標のPV数が達成できるとかは、ほぼないです。

最初の1〜2か月は「目標は高めに設定しているから」「急には無理だよね」と諦めがついても、心のどこかで「それでも一定数はないと…」と思ってしまいます。

しかし現実には、半年以上続けてようやく当初想定していた数値の半分くらいということもザラにあるのです。

何がツラいって、自社の数値が多いか少ないのかわからないから、なおツラい。他の企業の公式を見てもPV数は分かりません。隣の芝生は青く見えて「うちのnoteイケてないかも」と焦ったり。

この対処法は「数値にとらわれすぎない」というところしか正直ないです。

確かに一定の人数には見てほしいですが、そもそもPV数が多い記事が良い記事とは限りません。私個人としてはnoteで大事なのは「PV数とスキ数のバランス」だと思います。(狙いにもよるけど)

そもそも候補者の意欲が上がっている記事が「PV数の高い記事」かどうか検証が必要です。

まずは「分析データを集めればいい」くらいの気持ちでいると心が豊かになります。

精神論じゃなくて、PV数伸ばしたいんだけど……というあなた。以下のポイントを気にしてみましょう。

タイトル画像や文言はキャッチーですか?
②社外だけでなく、社内の人に読んでもらう工夫はしてますか?
③社内でSNS拡散依頼はしてますか?

ツラいポイント 記事の作成がうまくいかないとき
普段からnoteを読んでいても、実際に「よし、書くぞ!」と思うと意外と難しいはず。個人でnoteを書くときと違って、企業としてのクオリティコントロールも求められます。

たとえばインタビュー記事の作成の場合、インタビュー当日になって、想定と大きく異なる事態にならないよう、事前の構想や準備はしっかり行いましょう。

- インタビュー内容について想定質問・構成案を作成する
- インタビュイーに想定質問と構成案を共有。記事の狙いも伝える
- 事前に想定質問への回答があれば、追加質問を中心にインタビューする
- 原稿作成
- 本人確認(1回の確認で修正箇所をチェックしてもらう)
- 修正&校了

このように、事前の準備はもちろん、修正確認の回数までフローを決めておきます。特にベンチャー企業では採用広報担当は兼務であることがほとんど。

他の業務もある中で、せっかく書いた記事が、修正や手戻りでなかなか本人や上司のOKが出ずに投稿できないと心が折れます。

このほか、新入社員インタビューなど、ある程度「質問内容がテンプレ化」できるものは、記事のテンプレートを準備してもよいでしょう。(人によって個性を出すことは必須)

ツラいポイント③ ネタがない
note運用を継続すればするほど、ぶち当たる壁の1つです。

投稿ノルマをきつくしすぎないのもポイントですが、これから配信していけそうなネタをストックしておく、定期配信できそうなネタを作っておくことも大事です。

日頃から社内の動きやトピックなど常にアンテナをはっておきましょう。

ツラいポイント④ 周りの協力が得られない/優先順位を低くされがち
これは採用広報担当にとっては、1番大きな壁と言ってもいいと思います。

私も「本業優先でいいので」という枕詞を使い続けていました。売り上げのフロントに立っている事業部門のメンバーにとって、採用広報は「後回しでいいこと」「余裕があったら協力すること」になりがちです。

これが会社としての一般常識になってしまうと「本業が忙しい」を理由に納期が守られず、差し替えの記事を採用広報担当が急いで用意しないといけなくなるなど、どんどんツラくなります。

採用広報担当は「採用広報がいかに大事なことか」「事業部のメンバーにもメリットのあることか」を布教しないといけません。

まずは情報発信にポジティブなメンバーや、各チームのマネージャーを積極的に巻き込みましょう。このような全社的な施策に協力すべき立場の人やもともとアンテナをはってる人から味方にしていくのです。

よくあるのは「みんな」に協力してもらおうとして、失敗してしまうこと。協力したほうがよいのはわかっていても苦手だったり、人それぞれ顔出ししたくない事情もあります。

会社の6割くらいの人が情報発信に前向きになってくれればいいのだ、くらいの気持ちでいることが大切です。

採用広報おすすめネタ

ツラいポイント③を乗りきるために、記事にしやすい「おすすめネタ」をピックアップしました。(採用メディアという前提です)

<社員インタビュー>
これは鉄板です。社員の数だけ記事が生まれます。

<社内制度>
社内の制度は大きいものから小さいものまでかなりの数あるはずです。

<イベントレポート>
歓迎会や社内勉強会、セミナーレポートなど会社で行うイベントは、さまざまな種類があるはずです。社内で行われるイベントのレポートを書いていけば、会社の雰囲気も伝わります。

<プロダクト・サービスの紹介>
これこそプロダクトやサービスチームに協力してほしい記事です。
一般的にイメージしにくいサービスであれば、準備をしておくことで、選考中のミスマッチも防げます。

開発体制もどんどんご紹介していきましょう。

<時事ネタ>
2020年4月以降「リモートワークに切り替えないといけない!」という動きもありました。
時事ネタに沿った会社の取り組みもぜひ紹介してみてください。

<求人票をnote化>
思い切って求人票をそのままnoteにしてみましょう。
求人票+現場のスタッフやマネージャーからの熱いメッセージも追記することでエモい記事に変身しますよ。

<ノウハウ系>
会社で行ったことの成功事例やノウハウを社外にもアウトプットしていきましょう。それが会社全体の取り組みでも1人の業務内容でもかまいません。

<プロジェクト・部活の活動報告>
本業とは別軸で動いているプロジェクトや部活などがある企業の場合は、プロジェクトキックオフの模様や活動レポートなどもおすすめです。

<おしらせ定期報告>
自社のメディアを複数持っている場合はもちろん、ときには外部メディアへの掲載などもあると思います。

いくら興味のある企業でもその企業に関するメディアをあちこちみるのは候補者にとって負担。

そんな人のために「これを見れば最新の状況がわかるよ」という企業のお知らせを「まとめ記事」にしてみましょう。

「3か月に1回くらいはこれが出せる!」と思うと採用広報担当の気持ちの負荷が少し下がります。

困ったときには、いままで溜めたnoteをまとめ記事にするというのも有効です。

まとめ記事にするときは、「なんでこれをまとめようと思ったのか」「まとめたことで何を訴えたいのか」を明記するようにしましょう!

がんばりすぎないことが大切

公式noteの運用の4つの「ツラい」を共有してきましたが、要するに「1人でがんばりすぎないでほしい」というのが1番お伝えしたかったこと。

特に立ち上げたばかりの採用広報担当は、とても孤独です。なかなか社内の協力も得られず、施策が正しいのかもわからない。

「もっとPVを伸ばさないと」「もっとスキをもらわないと」「投稿数をもっと多くしないと」とずっと気がはって、些細なつまづきでもモチベーションが下がってしまいます。

公式noteを運用する最大の目的は「会社の本当の姿がきちんと伝わる記事」を発信すること。目先の数字だったりにとらわれすぎず、たまには息を抜きましょう。

ライターを外注するなど、外部のパートナーに協力を仰いで、自分は企画などの本質的なところに力を入れるなど、役割分担をすることも大切ですよ。

▼お仕事の依頼大歓迎です!案件以外でも採用・人事領域に興味のある方はぜひメッセージください💕


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