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子供のためのオルセー美術館(1)ミレー•パステル画の先駆者

オルセー美術館企画展 EXPOSITION PASTELS DE MILLET A REDON パステル画 ミレーからルドン


いまから200年前ねんまえ、ミレーがいた
はたけちているむぎひろひとたち

いろこなあぶらでといたきました。
油絵あぶらえっていうの。

ぼうしのいろが いそがしそうにうごいています。
何色なにいろのぼうしをかぶっているかな。


 ずっとさきの とおくまで 茶色ちゃいろ茶色ちゃいろ麦畑むぎばたけ

あ、こうのほうにもたくさんのひとはたらいているよ。
ワラをんだ馬車ばしゃもいる。


いろこなをねんどでといたさらさらのクレヨンもあります。

こなが入ってるビンが、こんなにいっぱい 
これはパステルっていうの。

おな黄色きいろでもこんなにたくさんちがいろ

ミレーは、さらさらのパステルでも、やっぱりはたらひときました。

みずをくんだり

棒でこなをこねたり

200年前ねんまえは、ちからがいる仕事しごとばかり。


あ どちらのにも動物どうぶつがいるよ!
どこにいるかわかるかな。


ネコと

ニワトリに、ヒヨコも2羽にわ

あと、ここにも!

アヒルの行進だ!



JEAN FRANÇOIS MILLET 1814-1875 ジャン・フランソワ ミレー
落穂拾い 油彩 1857

  • La Femme au puits Vers 1866 パステルPastel et crayon noir sur papier beige

  • La Baratteuse Vers 1866 パステルPastel et crayon noir sur papier brun et châssis entoilé



オルセー美術館企画展パステル画 2023年 7月2日まで (プロモーションビデオ 30秒)


ミレーの線と色
農民の絵で知られるジャン=フランソワ・ミレーは、晩年はパステルを好んで使っていた。彼は、色よりも線が重要であるという独自のスタイルまで確立した。茶色の紙に黒い鉛筆で描き、シーンの強さ、正確さ、リアリズムを維持する。そして、ところどころにパステルを色鉛筆として使い、全体を引き立てている。彼のドローイングは、色に埋もれてしまうことがない。

musée de Orsay 

パステル
パステルは、顔料に粘土やカオリンなどの白色充填剤を混ぜたもので、結合剤(通常はアラビアゴム)は、色のついた粉をアマルガム化させる。使用するつなぎの種類と量によって、パステルの硬さが決まる。パステルは、準備や乾燥の時間を必要としない「クリーン」な技法である。レオナルド・ダ・ヴィンチは、恐らく1499年にフランス人のジャン・ペレアルによって始められたと思われる、この「乾式彩色法」を最初に使った一人である。
このメディウムは時間が経つと壊れやすく、保存上の問題がある。ある種の顔料は光で劣化し、カビが発生し、ほこりは大敵である。また、振動に非常に敏感で、わずかな衝撃や傷が「パステルフラワー」を傷つけてしまう。
そのため、ガラスで保護し、弱い光に当てなければならない。

musée de Orsay 

お読みいただきありがとうございました。
ミレーは油絵の農民の絵が有名ですが、パステル画の先駆者と言われるぐらいパステルを多く残しています。短時間で素早く描けるパステルの絵は当時人気が高かったようです。
絵の中にいる遠くの景色の様子や、動物たち。
大人が気がつかないことをお子様はきっと見ています。ご一緒によく見て探してみてみましょう。
貴重なパステル画についてのお話はまだまだ続きます。

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