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呪い返し(22/9/11)

呪いなんて、自分には関係ない。
そう感じる方が大半だと思います。実際、呪いなんて実生活に関係がない方が一番です。本当ならそんなもの、ない方がよほどいいのです。
ですが、今回は呪いを受けてしまった依頼者様が私のもとにやってきたのです。

今回の依頼内容

口外許可をいただきましたので、具体的な内容を伏せたうえで投稿させていたします。

この度、とある人から「就活を邪魔されないようにしてほしい」という依頼をお受けいたしました。
就活を邪魔されないように……。誰かに邪魔をされることの方が少ないですよね。私も聞いたときは、一体どのような依頼なのかと困惑いたしました。

しかし話を聞いてみると、「ああ、なるほど」と納得させられる内容が。
なかなかに特殊な内容の依頼でしたので、少しばかり踏み込んだ話をいたします。


何故就活の邪魔をされる?

就活の邪魔なんて考えても、例えば「就活に不利になるようなことをわざと本人にアドバイスする」とか「睡眠時間を妨害する」とか、初めはそんな内容を思い浮かべました。
一体どういうことなのかと聞いてみると……。

その方は以前の職場で、社長と喧嘩別れのような退職をしたとおっしゃっていました。それはもう類を見ないほどの別れ方だったと。ただ、依頼者様の方にはあまり非はないように、話を聞いているときは感じました。相手方の都合もあるでしょうが、社長様のやっていることを聞くと、「それは社会通念的によくないのでは……」と思うような内容でしたからね。

そんな別れ方を、そんな社長様としてしまったということもあり、次の職場を探すときにいわゆる"根回し"をされてしまうのでは、と心配なさっていました。
信じたくはありませんが、実際にそういうことがところどころで起きている話は聞きます。内定の決まった会社に、内定辞退の電話をするとか……。

なので、今回は依頼者様と社長様の間の縁切り、として依頼として受けさせていただきました。

二人の関係を見てみると……

定刻になりDiscordにてお話を開始し、社長様のお写真を私に渡してくださいました(なんと準備のいい)。
依頼者様の写真、そして依頼者の写真がそろい、二人の間にある関係を調べるところから仕事を開始しました。関係性を調べるときによくなる手法です。

が。
すぐにその社長様から痺れるような嫌な感覚が漂ってきました。
まるで、静電気をずっと指に浴びせられているような、そんな感覚に近いです。

私は二人の関係を探るとき、(やはり)感触として把握することが多いのですが、この感覚はいささか危険だと感じました。少なくとも、尋常な関係性でないことは確かです。

気づかずに受けている呪い

一体どういうことなのだろう、と仕事の相方をしている依君と、その痺れるような感覚を調べてみることになりました。
そうして見解一致で、このような話にまとまりました。

どうやら社長様の方から、依頼者様を霊的に攻撃している、いわゆる呪っているような状態、と。しかも相当強い呪いが。

まさかそのようなことにはなっていないだろう、と私も思っていたのですが、こちらとしても驚きでした。しかし依頼者様に話してみると、なるほど、と腑に落ちた様子でした。
依頼者様曰く、「最近やけに精神的に沈んでいる」「体調の方も以前より優れていない」という話でした。

依頼者様はどうやら、会社の同僚とはまだ連絡を続けているらしく、今の社長や会社の雰囲気についてを知ることができるそうです。
依頼者様に現在の社長様がどうなっているかなども、自然と話に上がるそうですが……。
どうやら今、以前の職場がいろんなあおりを受けて経営が傾ている、という話を聞きました。
確かに、今は円安や物価高騰などもあって、なかなかものを仕入れるというのが難しい時期ですからね。
この「うまくいかない」ことがストレスとなって、社長様の呪いに発展したようです。とはいえ、まったくのとばっちり、依頼者様は何も関係がないけれど、といったところです。

しかし実際呪いが来ていることも事実、放置していたら就活の"根回し"なども現実のものになるかもしれませんし、もっとひどい場合は健康被害にもなりかねません。

対応

その話をさせていただくと、依頼者様は「すぐに呪いを返してほしい」とのことでした。
確かに、こんな状況で就活をしたとしても、良い運びにはならないだろうというのはなんとなくわかりますからね……。

依頼者様の依頼通により、急遽対応を変更いたしました。今回は呪いが来ていたので、いわゆる呪い返しというやつです。そこまで派手なことはしませんが、しっかりと返させていただきました。

社長様のピリリとした感覚はなくなって、二人の間に何もなくなったような、そんな感覚ですね。依頼者様も、心なしかすっきりしたような雰囲気でした。

こうして、今回のお仕事は終わりました。

後日

後日、依頼者様の体調が心配になってDMを送らせていただきました。
体調の方を聞いてみると、「精神面はとても回復した」「体調も徐々に回復しつつある」とお話を伺いました。いやあ、本当によかったです。

健康が一番だと思うと同時に、少し恐ろしい話だとも感じました。
依頼者様は霊感が強い方ではないとお話をいただいていましたが、それでも霊障を受けるほどだった、ということですからね。霊感のあるなしにかかわらず、こういった被害は受けるものなのだと、こういった仕事をしている自分でもひやりとするお話でした。

日常に潜むもの

日常には、実はいろいろな霊障が隠れていると私自身は考えています。

特に、「最近は何か体調がおかしい」「病院に行っても原因が分からない」「自分らしくないことをしてしまう」などなど、もしかしたら……。

何か変だ、これは奇妙だ、解決してほしい、ということがありましたら、いつでも私のツイッター、DMにてご依頼くださいね。
本当に恐ろしいことが起こる前に……。

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