マイスリー(ゾルピデム)の副作用について

久しぶりの投稿になります。

私は2020年頃から2024年3月8日までの4年間、睡眠薬としてマイスリー(ゾルピデム)という薬をほぼ毎日欠かさず服用していました。

そしてその3月8日をもってマイスリーを睡眠薬として服用することは辞めて、代わりにルネスタ(エスゾピクロン)という薬を服用するようになりました。

何故4年間ほぼ毎時欠かさずに飲んでいた薬をこのタイミングで辞めることになったのかというと、それは薬の副作用による弊害が日を追うごとに酷くなっていったからです。

私は小学校低学年くらいの頃から不眠症に悩んでいて、眠れないので病院に連れて行って欲しいと親に何度か頼んだことはあるものの、なかなか許してもらえず、2019年に発達障害の診断をもらうために精神科を受診した際にようやく睡眠薬を処方してもらえるようになりました。

最初の頃はロゼレムとベルソムラの2種類の薬を処方してもらっていたのですが、それでも寝れない日が多かったため、2020年頃より上記の2つに加えてマイスリーも処方されるようになりました。

マイスリーの効果は絶大でした。

当時の私はもうかれこれ3年間はまともに寝れてなかったような状態で、生活リズムもめちゃくちゃになっていたのですが、マイスリーを服用するようになってからは長年悩まされていた不眠の症状がぱったりとなくなり、朝起きて夜寝るという当たり前の生活を当たり前におくれるようになりました。

睡眠薬の効果はこれほどのものなのかと思い、まさに感極まる思いだったのと同時に、もっと早くこの薬に出会えればこんなに長い年月を不眠症で苦しむこともなかっただろうと思い、嬉しいのと同時に悲しいような、複雑な心境でした。

処方された当初は”寝れない日に限って”という条件付きだったのですが、マイスリーさえ飲めば確実に寝れるようになるため、やがては毎日欠かさずに飲むようになり、さらには1錠では効かなくなってきたため、毎日2錠服用するようになっていきました。

最初こそはマイスリーの持つ圧倒的な効果に対してひたすら感謝感激という気持ちでいた私だったのですが、次第にメリットだけではなくデメリットのようなモノも実感し始めるようになっていきました。

まず最初に現れるようになった弊害が、マイスリーを服用するようになってから夜寝る前にSNS等で支離滅裂な言動をしてしまうようになったことです。

私はその時期も複数のSNSをやっていて頻繁に書き込んでいたのですが、寝る直前、すなわちマイスリーを服用した直後に限ってそうでない時はしないような支離滅裂を言動をしてしまい、翌朝起きた時にそのことに気づいて自分でも穴があったら入りたいような気分になるようなことが頻繁に起こるようになりました。

これも最初のうちは全く自覚することができず、後になって振り返ってから自分でも理解できるようになったことなのですが、マイスリーを飲んでから30分〜1時間くらいすると、自分の精神状態が普段のそれとは明らかに違うような感じになり、自分で自分をコントロールすることができなくなるような、自分の身体が自分以外の何者かに乗っ取られたような感覚になります。

それに加えて尋常じゃないくらい情緒が不安定になります。過去の辛い出来事を思い出してはそれに対する怒りや悲しみなどのネガティヴな感情が溢れ出るのが抑えられなくなるような時もあれば、将来に対して極端に悲観的になり、絶望的な気分に襲われることもありました。

一方で、とてつもない万能間や全能間に満たされて、自分は何でもできる存在であり、この世で自分にできないことなど何もないといった考えに頭が支配されることもありました。

重ねて言いますが、これは後から振り返って分かることで、当のその状態になってる時は自分で自分を客観視することなど全くできません。

周囲の人間からすれば明らかに支離滅裂で異常な状態のようにしか見えなくても、当のその本人はそれを全く自覚することができないので、当然ながらそれを抑制することもできないのです。

そうしてマイスリーを服用した直後のタイミングで、SNS等で私があまりにも異常な言動をしてしまうことが頻繁に起こったがために、私自身が周囲の人間からの信用を失い、結果として貴重な人間関係を断ち切ってしまうことが多々ありました。

この重大な弊害に気づいてからも、マイスリーの副作用であるとは理解しつつもすぐにはこの薬の服用をやめようとは思いませんでした。

理由としては、まずひとつになんとか自分自身の力でコントロールできるのではないかと思っていたことと、もうひとつにもうかれこれ数年間はマイスリーなしで寝れた経験がなかったため、どんなに副作用による弊害が大きくてもこの薬がないと寝れない以上は服用を継続せざる追えないだろうと思っていたからです。

そういう訳で、なんやかんやと数年間は誤魔化しながらもマイスリーを服用し続けていたのですが、薬の副作用による支離滅裂な言動が原因で貴重な人間関係を失ってしまうことがここ最近になってからあまりに目立つようになってきたため、もうこれ以上は看過できない、そろそろ限界だろうという心情になり、3月8日をもってマイスリーの服用を完全にやめて、代わりにルネスタを服用するようになった次第です。

ルネスタを服用するようになってからというもの、マイスリーを服用していた時にしばしば起こっていたような、支離滅裂な言動してしまうということやピタリと止まり、おかげさまで今では寝る直前も普通の状態でやり過ごせるようになっています。(ただし、飲んだ直後は若干ふわふわするような感覚にはなります)。

以上が自分の経験談になりますが、これらの記録がこれからマイスリーを服用するようになる方、あるいはなるかもしれないという方、今現在マイスリーを服用している方で副作用に悩んでいるという方への参考になれば幸いに思います。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?