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大ネタ祭り 〜HIPHOP サンプリングの話 〜

こんにちは、LotusTVブラック ヒストリカル レコーズ編集部です。今日はHIPHOPのネタの話です。LotusTVでも曲を聞きながらお楽しみください!


① 【ネタ=サンプリング】

ヒップホップミュージックを聴いていると、あれ?このトラックって他にも聴いたことあるような?と思った事はないですか?これは、曲のトラックの音源と言われるモノを、別の違う曲からサンプリングして作られているからなんです。
YouTube等でもブラックミュージックを聴いていると、説明に「元ネタ」や、「サンプリング」と言った言葉が書いてあったりしますね。サンプリングとはその名前の通り、自分が曲を作る上で他の誰かの曲をサンプルとして使用すること。このサンプリングをヒップホップ界で「元ネタ」などと呼んでいて、ヒップホップ特有の重いドラムの音源も元々は様々なネタから生まれていたります。

② 【サンプリングの始まり】

ヒップホップミュージックが産まれた頃。DJと呼ばれるホームパーティーなどで音楽をかける人がレコードを2枚同時に流しながら、気に入ったフレーズを何度もループした事が、このサンプリングの始まりと言われていて、当時のヒップホップはソウル、ジャズ、ファンクなどを元ネタとして使用する事が多かったようです。

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例えばこの曲。ファンクの王様JAMES BROWNFUNKY PRESIDENT
こちらは冒頭のドラムとギターのカッティングの部分。「funky♪」という声も含めて誰でも一度は耳にした事があるんじゃないかな、というくらいサンプリングされまくってきた元ネタ。

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Bob James - Take Me To The Mardi Gras

この辺りも冒頭のキンキンした鳴り物の音源は広くサンプリングされていて、聞いたことがある人も多いのでないでしょうか?

こういった曲のように、元ネタの一部分を細かく取り込んでループさせたり、音の順番を組み替えたり、声のネタのみを使用したり、サンプリングで全く違う曲に作り替えるのが楽しく、聴いている側も、あ、これ、〇〇のネタと△△のネタを合わせてるな?と気付いたりするのもヒップホップを聴く上での醍醐味だったりします。

また、レコードオンリーでのDJを始めた世代では、新譜の試聴なども当時はあまりなく、レコード屋のレビューで〇〇ネタ!等、書いてあるのだけを頼りに新譜購入していた層もいるかと思われますね(私はその世代でした)

③ 【クラッシックを知る機会】

しかしながら、大ネタと言われるサンプリングも古き名盤を知る機会にもなるので、有名なサンプリングの音源から知っていくのも、楽しみの一つになれば良いなと思います。

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そして大ネタの私のイチオシ!!
Mtume - Juicy Fruit
この曲!この曲!この曲!
ジューシーフルーツネタ、と書いてあったら迷わずレコード買ってました。セクシーでキュートで切なく、メロディアス。ジューシーフルーツネタにハズレ無し!と勝手に思っていて、大好きな大ネタの一つです。
今は亡き、ビギーことThe Notorious B.I.G.もJuicyという曲で「まんま使い」してましたね。
他にも、ビギーはガールズが好きそうな大ネタは割と良く使用してました。ビギーはMC(ラップ)のスキルも超一流だったというのもありますが、大ネタ使いからの話題性もあって売れたのではないかな、と思っています。

戦略的に大ネタを使用したのかどうかはともかく、今回は特に有名かな、と筆者が思っている10曲をピックアップしてみました。
そもそもの完成度が素晴らしく、サンプリングだけじゃ勿体無い!一曲通して聴ける音源だと思っています。
しかし、現代のヒップホップのサンプリング音源はクラッシックだけではなく、ディスコやロック等は勿論、ポップスなどもサンプリングされており、自身が兼ねてから気に入った曲のどのフレーズで曲を作ろうかな、と考えたりするキッカケになれば良いなと思います。


LotusTVブラック ヒストリカル レコーズ編集部

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