「ワークショップ」と「講座」の違いをふりかえる

はじめに

「ワークショップ」という言葉をいつからか聞くようになったけど、実際何なのかよく分からなくないですか??

ぼくもしばらく分からなかったのですが、本を読んだりオンラインサロンに入ったりして勉強しているうちに、「ワークショップ」という概念の輪郭がぼんやりと掴めてきた気がしています。

今回は復習がてら、「ワークショップ」と「講座」の違いについて整理することで、「ワークショップ」の雰囲気をお伝えできればと思います。

まずは「講座」ってこんな感じ

先に「講座」について考えてみましょう。

グーグル先生で「講座」と検索すると、①wikipedia、②コトバンク、③goo国語辞書と辞書系サイトに続いて④「通信教育講座のユーキャン」が出てきました。さすが大手ですね。
ユーキャンの中身を見てみると、「医療事務講座」「ボールペン字講座」「ファイナンシャルプランナー講座」など、色々なものが出てきます。

あとはぼくが個人的に受けたことがあるのは「ファシリテーション講座」とかですかね。

これらの特徴としては、既にある程度確立された分野で、その理論や知識を学ぶための学習の場、と捉えることができます。

「講座は先人たちの知恵を学ぶもの」とも言えそうですね。

ワークショップの場合

「ワークショップ」と聞いて思い浮かぶのは、「まちづくりワークショップ」なんかが多いんじゃないでしょうか?あとは「ものづくりワークショップ」とか。どうも、この”づくり”というワードが肝のような気がします。

例えば、「まちづくりワークショップ」が「まちづくり講座」だったらどうでしょうか?

うん。なんか違和感ありますよね。
その違和感は、まちづくりというのは決まった方法論が確立されているわけではなく、みんなで創造していくものであるがゆえに生じていると思われます。ユーキャンが地方創生を教えてくれるわけじゃないですもんね。

つまり、ワークショップで扱うテーマというのは、誰かが決まったやり方を教えてくれるわけではないのです。参加した人たちが、その場で自分たちなりの答えをつくる。ワークショップというのはそんなものじゃないかと感じています。

ただ、ワークショップに参加したときに冒頭でいきなり、
「はい、じゃあ早速みんなでやってみましょー!」
ってなったらびっくりしますよね笑

ワークショップの中にも講座的なレクチャーの時間がきちんとあって、それを踏まえたうえでみんなで創造的な活動をするわけです。

まとめ:ワークショップと講座の違い

〇講座
確立されたことを習得する場。インプットがメイン。

〇ワークショップ
答えのないものをつくる場。「みんなでつくる」アウトプットがメイン。

ポイントは、「答えがあるかどうか」です。

イベント主催者のみなさんは、この違いを意識してイベントを組むと、参加者にとってより深みのある内容になるのではないかなと思います。


おまけ:ワークショップの学び方

回しものではないですが、ご紹介しておきます。

〇ミミクリデザイン
実は、ワークショップというのは100年以上も実践と研究が行われており、ある程度の方法論が確立しています。
ミミクリデザインさんは、理論に基づいたワークショップやファシリテーションを事業として行い、これらの分野に関する知見を蓄積しています。

ホームページのトップから、ワークショップの基礎に関する冊子をダウンロードすることができます。
https://mimicrydesign.co.jp/

また、ミミクリさん主催のオンラインコミュニティであるWDA(Workshop Design Academia)では、解説動画やメルマガ、イベントなどを通じてワークショップ理論と実践について学ぶことができます(ちなみにぼくも入ってます)。

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