ABDという手法のオンライン読書会に参加したよ/オンライン読書会による新しい学びと、その向こう側

ABD(アクティブブックダイアローグ)という手法の読書会がオンラインで開催されていたので、参加してきました。

〇ABDとは

簡単にいうと、
①1冊の本をその場に集まったメンバーで分担して読んで、
②自分が読んだ部分を要約して
③みんなが要約を発表することで本の内容を全体的に知ることができて、
④さらにその内容について対話することで、本をより深く楽しむことができる

こんな手法です。

準備するものといえば各自が本を持ってくるぐらいで、事前に本を読んでくる必要がないお手軽さも良い感じ。
(本は電子書籍だったらすぐ買えますし)

ぼくが参加したのは、ファシリテーター界隈で話題になった「現実はいつも対話から生まれる」という本についての回。
ABDファシリテーターのニシイサチコさんが関西ノリで素敵に進行してくれました笑

ABD以外にもオンライン読書会に参加したことがあって、この手法ってウィズコロナ、ポストコロナ時代に通用するやり方なんじゃないか?と思ったので書き記しておきます。


〇読書会が時代を変えてきた、らしい

明治維新のキーマンをたくさん輩出した吉田松陰の松下村塾で何をしていたかというと、一冊の本をみんなで読んで議論する、今でいうところの「読書会」をしていたらしいです。
(不勉強なので銀〇ぐらいでしか吉田松陰を知らなくてすいません笑)

読書会によってチームビルディングとスキルアップを図ることで、その時代のリーダーやそれに連なるフォロワーたちが生まれていったわけですね。

マーケティングの神様、神田昌典氏も読書会推し。

▼東洋経済オンラインの参考記事
https://toyokeizai.net/articles/-/66439?page=2

〇どうして読書会は盛り上がっちゃうのか

ポイントは、ただ一人で本を読んで終わり、というのと違って、同じ本を読むことで共通の基盤ができて、それぞれの視点からより精度の高い議論や対話ができるということ。

ミーティングやワークショップ、講座でも、あるテーマについての知識量がそもそも参加者によって全然違ったら、全体のレベルがどうしても下がっちゃいますよね。

読書会というのはこの「知識レベルを均す」という行程にすごくフォーカスしていて、かつ同じ本、つまり同じ興味関心を持った人が集まってくるので、それはもうコミュニケーションの質が高まるわけです。

つまり、読書会によって
①同じ興味関心の人が集まり、
②本によって知識レベルをならすことができるので
③議論や対話が深まり、
④そのグループ自体の関係性の質もどんどん高まっていきます。
この流れが循環していくイメージ。

そしてこれを場所を超えてやれちゃうのがオンライン時代の読書会です。
学びたいオトナの学び方を変える、マジで可能性の塊だと思います。

〇オンライン読書会のちょっと先にあるもの

扱うコンテンツは質さえ高ければ本にこだわらなくてもよくて、ネット記事でもメルマガでもいいんだと思います。

そしてこういう文章コンテンツの先には、動画コンテンツを使ったオンライン読書会ならぬ「オンライン動画会」の世界が広がっていくのでは。

youtubeの勉強になるやつとか、TEDとか。無料で使えるコンテンツなら誰でも気軽に開催、参加できます。強い。

手前味噌だけど、自分が入ってるオンラインコミュニティ内限定の勉強会では、動画のコンテンツをみんなで観たあとに対話によって学びを深めるというやり方を色々と試していて、これはけっこう手ごたえを感じています。

(さらに進んでいくと、体験型のVRコンテンツを利用した勉強会なんかも出てくるかも。)

こんな豊かな学びと遊びの世界が広がっていくことを期待して、本や動画を使った対話型の勉強会はこれからも探求していきたいなあと思っています。
Facebookでイベント告知をしているので、そっちでつながってる人はオンラインで会いましょう。

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