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美術展 「マン・レイ展」

Bunkamura ザ・ミュージアム開催 / 主催:Bunkamura、日本経済新聞社 / 協賛・協力等: <後援>在日フランス大使館、アンスティチュ・フランセ日本、J-wave <協力>日本航空 <企画協力>アートプランニング・レイ

 マン・レイは、エマニュエル・ラドニツキーといい、アメリカのユダヤ系ウクライナ人の父とユダヤ系ベラルーシ人の間に生まれたダダイズムのマルセル・デュシャンと交流し、本人もダダ運動に参加したそうです。パリにおいて、シュルレアリストたちと交流し、ソラリゼーションの表現方法を最初に利用しました。数々の女性との恋愛を芸術の創作活動に昇華しており、この展示会で見た「アングルのヴァイオリン」などは彼が女性に対してもっていた印象そのものが画布に収められています。写真の構図やその人自身の魅力を引き出すこと、また対象物への自分自身の愛情がそのプリントからは見てとれました。当時のパリは数々の芸術活動を支えた街であり、彼のミューズたちは他の芸術家にも愛されています。モデルとして美しさも兼ね備えていた所以であると思いますが、マン・レイは、その彼女らの女性美、柔らかさの表現がとても巧みであると感じました。

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