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「サーキットの狼」の再来!?悲運のスーパースポーツ『ロータスヨーロッパS』 その1

今から14年前、イギリスの老舗車メーカー「ロータス」からあまりにも大きな期待と負債を背負わされた悲劇の車が産声を上げました。

「ロータスヨーロッパS」

かつて日本を熱狂的ブームに導き、今尚伝説的な知名度を誇る名車「ロータスヨーロッパ」の名を与えられたこの車は、果たして貴方の記憶に存在するのでしょうか?

「ロータス」というメーカーを今一度振り返りましょう。
エリーゼやエキシージといったスーパーカーを作っているメーカーです。
スーパーカー世代の方は「ロータスヨーロッパ」という名前は強烈な印象と共に焼き付いていることでしょう。

「ロータス」の特徴は極めて単純。プラスチック(FRP)やアルミといった軽い素材で車体を作ることで圧倒的な機動力を持つスポーツカーであること。
F1やSuperGTといったレーシングカーでも軽さは速さに直結しますし、ハンデとして重し(バラスト)を載せるシーンもあります。それだけスポーツカーにとっては「軽さ」は重要なのですね。

「サーキットの狼」の作中でも、馬力に勝るライバルカーを「軽さ」を活かしたコーナリングワークで競り合う「ロータスヨーロッパ」の姿には、胸を打たれた方々も多いと思われます。
現在でも圧倒的な人気を誇る「頭文字D」も軽さを活かしたコーナリングで競り合う主人公という姿は同じですね。
そんな「日本人好み」とも言えるロータスは今でもエリーゼやエキシージといったスーパーカーを送り出し、コンパクトなボディサイズもあって人気を博しています。町中でも見かけることは多いのでは?

さて前置きが長くなりました。
もし、現代の技術で蘇った「ロータスヨーロッパ」があるとしたら?
また、あるいはかつてのスーパーカー「ロータスエスプリ」以来の、「最後のターボを搭載したロータス」が復活したら?

そんなクルマこそ「ロータスヨーロッパS」です。
エリーゼ、エキシージと共通のシャーシ、しかし完全オリジナルの軽量FRPボディと2Lターボエンジンを与えられたこの車こそ、現代に蘇った「ロータスヨーロッパ」。そして「悲運のスーパーカー」です。

「ロータスヨーロッパ」という偉大な名を与えられた『ヨーロッパS』に掛けられた期待は大きく、国内のみならず世界中から期待されていました。
結果的にこの車は期待に応えられず、メーカーにもユーザーにも見放され、ひっそりと姿を消します。

当ブログはそんな車を愛する1人のオーナーの足掻きです。

今回はここまで。


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